119B48|第119回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚精神科物質使用・精神科薬物療法
アルコール性肝障害の診断で入院となった。 投与すべき薬剤はどれか。
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正解: e
正解
e ベンゾジアゼピン系薬
判断のポイント
119B47 の症例は、アルコール性肝障害として紹介されていますが、実際に緊急に対応すべきなのはアルコール離脱症候群です。
すでに、
- 禁酒後 2日
- 発汗
- 頻脈
- 振戦
がみられており、離脱が始まっています。
第一選択はベンゾジアゼピン系薬
アルコール離脱症候群の治療では、ベンゾジアゼピン系薬が第一選択です。
これにより、
- 自律神経亢進症状の軽減
- 離脱けいれんの予防
- 振戦せん妄への進展予防
が期待できます。
各選択肢の検討
a 降圧薬
血圧 132/80 mmHg で、優先される問題ではありません。b 血糖降下薬
血糖 110 mg/dL で投与適応はありません。c 抗甲状腺薬
TSH、FT4 ともに正常で、甲状腺機能亢進症ではありません。d 尿酸降下薬
尿酸 6.4 mg/dL で、今すぐ投与すべき状況ではありません。e ベンゾジアゼピン系薬
正しい選択肢です。離脱症状の基本治療です。
補足
実臨床では、アルコール関連患者ではビタミンB1補充も重要です。
ただし、この設問で「今投与すべき薬剤」として最も重要なのは、離脱に対するベンゾジアゼピン系薬です。
ひっかけポイント
問題文の冒頭に「アルコール性肝障害」とあるため肝機能だけに意識が向きやすいですが、点を取るには禁酒後の離脱症状を見抜くことが大切です。
まとめ
投与すべき薬剤は、アルコール離脱症候群に対するベンゾジアゼピン系薬です。