118F71|第118回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア救急・集中治療熱傷・中毒・環境障害
患者の息子への質問のうち搬入直後の治療のために最も重要なのはどれか。
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正解: b
正解
b 「落ちていた空の瓶は持ってきましたか」
この場面で本当に必要な情報
搬入直後の治療で最も重要なのは、何を飲んだかをできるだけ早く特定すること です。
この症例では、
- 自宅で倒れていた
- 空の瓶があった
- 遺書があった
- 意識障害、発汗、縮瞳、けいれんがある
という状況から、服毒・農薬中毒 が強く疑われます。
中毒診療では、原因物質が分かれば
- 解毒薬の有無
- 必要な除染
- 予後の見通し
- 合併症への備え
が大きく変わります。
そのため、現場にあった 空の瓶そのもの は、最も重要な治療情報になります。
なぜ空の瓶が重要なのか
空の瓶があれば、次の情報を直接確認できます。
- 製品名
- 有効成分
- 濃度
- 容量
- 混合製剤かどうか
中毒では、家族の記憶だけでは曖昧なことが多く、現物確認が最も確実 です。
特に農薬や薬品では、成分によって解毒薬や対応が異なります。
各選択肢の検討
a 「遺書をお持ちですか」
誤りです。
自殺企図の背景把握には重要ですが、搬入直後の急性治療 に直結しません。
b 「落ちていた空の瓶は持ってきましたか」
正解です。
原因物質の同定に最も役立ち、初期治療の内容を直接左右する情報 です。
c 「ご家族に精神科通院中の方はいますか」
誤りです。
家族歴はこの場面での救命処置に直結しません。
d 「お父さんはお酒をどれくらい飲みますか」
誤りです。
飲酒歴は参考になりますが、この症例ではまず服毒物質の同定が優先です。
e 「お父さんはけいれんを起こしたことがありますか」
誤りです。
既往歴の確認は有用ですが、現在のけいれんが中毒による可能性が高く、治療方針を最も左右するのは原因物質です。
ひっかけポイント
「既往歴の確認」や「精神科的背景」を選びたくなる問題ですが、国試では 搬入直後の治療に直結する情報は何か を問われています。
この場面では、最も価値が高いのは 現物情報 です。
まとめ
搬入直後の中毒患者では、原因毒物の特定が最優先 です。
したがって最も重要な質問は、b 「落ちていた空の瓶は持ってきましたか」 です。