118E50|第118回 医師国家試験 過去問
内科系膠原病・リウマチ関節炎・リウマチ性疾患
まず投与すべきなのはどれか。
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正解: a
正解
a NSAID
病態の考え方
前問で診断は急性痛風発作です。
急性期にまず必要なのは、尿酸を下げることではなく、炎症と疼痛を速やかに抑えることです。
その第一選択が NSAID です。
なぜNSAIDか
痛風発作では、結晶に対する炎症反応が強く起きています。
NSAIDはこの炎症を抑え、疼痛軽減に有効です。
本症例では腎機能は保たれており、まずNSAIDを考えるのが自然です。
グルココルチコイドが第一選択でない理由
ステロイドも痛風発作に有効ですが、
- NSAIDが使えない
- コルヒチンが使えない
- 関節内注射を考える
などの場面で選択されることが多いです。
しかもこの症例は糖尿病コントロールが不良であり、ステロイドは血糖悪化の点でも第一選択にしにくいです。
尿酸合成阻害薬をまず始めない理由
ここが重要です。
尿酸降下薬は発作予防のための慢性期治療であり、急性発作の最初の治療ではありません。
急性期に新たに開始すると、尿酸値の変動で発作が遷延したり悪化したりすることがあります。
各選択肢の整理
a NSAID
正解です。
急性痛風発作の第一選択です。
b 麻薬性鎮痛薬
痛みを抑えることはあっても、炎症そのものに対する標準治療ではありません。
c 尿酸合成阻害薬
慢性期の再発予防薬であり、まず投与すべき薬ではありません。
d グルココルチコイド
有効ではありますが、第一選択としてはNSAIDが優先されます。
e 疾患修飾性抗リウマチ薬〈DMARD〉
関節リウマチの治療薬であり、痛風には適応がありません。
ひっかけポイント
「尿酸が高いから尿酸を下げる薬をすぐ使う」と考えると誤ります。
急性痛風発作では、まず消炎鎮痛です。
覚えるポイント
痛風治療は、
- 急性期はNSAIDなどで炎症を抑える
- 慢性期に尿酸降下薬で再発予防する
と分けて考えるのが国試の基本です。