118D65|第118回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学小児科予防接種・小児感染症
8歳の女児。顔面および体幹部の発疹を主訴に父親に連れられて来院した。昨日から微熱があり、本日、顔面や体幹部に皮疹が出現したため受診した。体温37.7℃。顔面の皮膚所見を別に示す。全身状態は良好である。咽頭発赤を認める。A群β溶連菌迅速検査は陽性だった。 この患児の注意すべき合併症はどれか。

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正解: d
正解
d 急性糸球体腎炎
診断の考え方
A群β溶連菌迅速検査陽性で、咽頭発赤と発疹を伴うことから、猩紅熱を含むA群溶連菌感染症を考える問題です。
このとき注意すべき非化膿性合併症として重要なのが、急性糸球体腎炎です。
なぜ急性糸球体腎炎か
A群溶連菌感染のあと、1〜3週前後で
- 血尿
- 浮腫
- 高血圧
- 蛋白尿
などを来すことがあります。
咽頭炎の症状が改善したあとに出てくるため、見落とさないことが大切です。
受験上のポイント
A群溶連菌感染では
- 急性糸球体腎炎
- 急性リウマチ熱
が重要です。
このうち、抗菌薬治療をしても予防しきれないのが急性糸球体腎炎であり、選択肢にあるならまずここを確認します。
各選択肢の整理
a 冠動脈瘤
川崎病の代表的合併症です。b 間質性肺炎
麻疹や薬剤性、膠原病関連などで問題になりますが、A群溶連菌感染の代表的合併症ではありません。c 血小板減少
本症例の中心病態とは結び付きません。d 急性糸球体腎炎
正解です。A群溶連菌感染後の代表的な非化膿性合併症です。e 亜急性硬化性全脳炎
麻疹の遠隔期合併症です。
覚えるポイント
発疹と咽頭炎にA群β溶連菌迅速陽性があれば、まずA群溶連菌感染を考えます。
その合併症としては、急性糸球体腎炎を確実に押さえておくことが重要です。