118C13|第118回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚精神科統合失調症・精神症候
自我障害の訴えでないのはどれか。
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正解: e
正解
e 「自分の考えなど取るに足らない価値のないものです」
解説
自我障害とは、自分の思考や行為が自分のものであるという感覚、すなわち所有感や能動性が障害される状態である。
統合失調症でみられる代表的な症状として、思考奪取、思考吹入、思考伝播、被影響体験などがある。
自我障害に当たる訴え
a 「自分の考えが他人に操られています」
他者に思考を支配されているという被影響体験であり、自我障害に含まれる。b 「自分の考えが抜き取られてしまいます」
思考奪取であり、自我障害の典型である。c 「自分の考えでない考えが勝手に浮かんできます」
思考吹入に相当し、自我障害である。d 「自分の考えが電波に乗って世界中に伝わっています」
思考伝播であり、自我障害の代表例である。
自我障害ではない訴え
- e 「自分の考えなど取るに足らない価値のないものです」
これは自己評価の低下や無価値感の表現であり、抑うつ状態でみられやすい。
思考の所有感や境界の障害ではないため、自我障害には当たらない。
ひっかけポイント
- 自我障害は、考えが自分のものでない、抜き取られる、入れられる、漏れる、操られるという体験である。
- 自分には価値がないという訴えは、抑うつの症状として考える。
覚えるポイント
- 思考奪取、思考吹入、思考伝播、被影響体験は自我障害
- 無価値感は自我障害ではなく、抑うつ症状