117F8第117回 医師国家試験 過去問

脳・精神・感覚器・皮膚脳神経内科代謝性脳症・睡眠関連

右利き患者の頭部単純MRIのFLAIR像(A~E)を別に示す。 Wernicke失語を認めるのはどれか。

117F8の問題画像
解答・解説を見る

正解: d

正解

d D

局在の考え方

右利きでは、通常は左半球が優位半球です。
Wernicke失語は、優位半球の側頭葉後部、Wernicke野の障害で起こります。

したがって、左側頭葉病変を示す画像を選ぶのが基本です。

Wernicke失語の特徴

Wernicke失語、いわゆる感覚性失語では、次の所見が目立ちます。

  • 発話は比較的流暢
  • しかし内容はまとまりに乏しい
  • 言語理解が障害される
  • 復唱も障害される
  • 語性錯語やジャルゴンがみられることがある

なぜ D なのか

提示された画像の中で、D は左側頭葉病変です。
左側頭葉後部は言語理解に重要な領域であり、ここが障害されるとWernicke失語を生じます。

他の選択肢との違い

  • A、B
    左前頭葉病変で、むしろBroca失語を考えやすい局在です。

  • C
    左尾状核病変で、典型的なWernicke失語の局在ではありません。

  • D
    左側頭葉病変で、Wernicke失語に合います。

  • E
    中脳左側大脳脚病変で、主に錐体路障害を考える部位です。

覚えるポイント

失語の問題では、まず

  • 右利き → 左半球優位
  • Broca失語 → 左前頭葉
  • Wernicke失語 → 左側頭葉

この対応を押さえることが重要です。
本問では、正解は D です。

117F8の解説画像

関連問題

117F7117F9
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)