117F66|第117回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア麻酔科・周術期管理術前評価・周術期管理
周術期管理について誤っているのはどれか。
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正解: c
正解
c 当日術前、経口糖尿病薬を内服する。
解説
手術当日は絶食となるため、経口糖尿病薬は通常中止します。
食事を摂らない状態で内服すると、低血糖を起こすおそれがあります。
さらに、薬剤によっては周術期に別の問題もあります。
- SU 薬などでは低血糖
- メトホルミンでは腎機能低下や循環不全時の乳酸アシドーシスへの配慮
このため、当日術前に経口糖尿病薬を内服させるのは不適切です。
各選択肢の検討
a 前日、夕食を摂取する。
一般的には可能です。通常は前夜の所定時刻までは食事できます。b 当日術前、降圧薬を内服する。
周術期の降圧薬は薬剤ごとに調整しますが、設問の中で明らかに誤りなのはこれではありません。
少量の水で継続する薬も多くあります。c 当日術前、経口糖尿病薬を内服する。
誤りです。絶食下では中止が原則です。d 翌日、食事を開始する。
腹腔鏡下胆嚢摘出術では、術後早期に食事再開できることが多く、妥当です。e 翌日、経口鎮痛薬を内服する。
経口摂取が可能であれば、術後の疼痛管理として自然です。
ひっかけポイント
この問題では、降圧薬に迷いやすいですが、降圧薬は薬剤の種類によって個別判断が入ります。
一方で、経口糖尿病薬の手術当日内服は不適切というのは比較的はっきりした論点です。
国試での判断軸
周術期管理では、まず
- 絶食で低血糖を起こさないか
- 腎機能や循環動態に悪影響がないか
- 術後早期離床・早期経口摂取が可能か
を考えます。
覚えるポイント
- 手術当日の経口糖尿病薬は原則中止
- 腹腔鏡手術では、術後早期に食事再開や経口鎮痛薬が可能なことが多い