117F17|第117回 医師国家試験 過去問
脳・精神・感覚器・皮膚精神科統合失調症・精神症候
「周りの景色を見ても生き生きと感じられない。感情がわいてこない」と訴える患者にはどの異常があるか。
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正解: e
正解
e 自我意識
症状の意味
「周りが生き生きと感じられない」「感情がわいてこない」という訴えは、
現実感の低下や離人感を示唆します。
これは、周囲の世界や自分自身の感情が、自分にとって現実味を失って感じられる状態であり、自我意識の異常として理解します。
なぜ自我意識の異常なのか
自我意識の障害では、次のような体験がみられます。
- 自分の感情が自分のものとして実感できない
- 周囲の景色が現実味を失う
- 自分が自分でないように感じる
本問の訴えはまさにこの内容に合っています。
他の選択肢との違い
a 意識
意識障害ではありません。意識清明でも離人感は起こります。b 気分
抑うつ気分そのものを述べているのではなく、感情や現実感の実感が乏しいことが主です。c 知覚
幻覚や錯覚のような知覚異常ではありません。d 見当識
時間、場所、人物の見当識障害ではありません。e 自我意識
正しいです。離人感、現実感喪失は自我意識の異常として扱います。
覚えるポイント
精神症状で、
- 自分の感情が実感できない
- 周囲が現実的に感じられない
という訴えがあれば、まず 自我意識の異常 を考えます。