116F28|第116回 医師国家試験 過去問
小児・周産期・女性医学小児科新生児・周産期
新生児期の基準値が成人期より高いのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: c・e
正解
- c 総ビリルビン
- e アルカリフォスファターゼ
解説
新生児期には、成人と比べて高くなりやすい項目があります。
この問題で重要なのは、生理的黄疸と骨成長の活発さです。
c 総ビリルビンが高い理由
新生児では、
- 赤血球寿命が短い
- ビリルビン産生が多い
- 肝での抱合能が未熟
という背景があるため、総ビリルビン値は成人より高くなりやすいです。
これが生理的黄疸の基礎になります。
e アルカリフォスファターゼが高い理由
新生児から小児では骨形成が盛んなため、骨由来のALPが高く、アルカリフォスファターゼは成人より高値をとります。
各選択肢の検討
a IgM
新生児では成人より低いです。IgM は胎盤を通過せず、新生児自身の産生もまだ十分ではありません。b 総蛋白
成人より高いとはいえません。一般に成人より低めに考えます。c 総ビリルビン
正しい選択肢です。生理的黄疸のため高くなりやすいです。d クレアチニン
出生直後は母体値の影響を受けることがありますが、新生児期の基準項目として成人より高いものとして押さえるのは通常この選択肢ではありません。e アルカリフォスファターゼ
正しい選択肢です。骨成長が盛んなため高値になります。
ひっかけポイント
クレアチニンは出生直後に母体の影響を受けるため迷いやすいですが、国試では総ビリルビンとALPを選ぶ問題として整理しておくのが大切です。
覚えるポイント
- 新生児で高い
→ 総ビリルビン、ALP - 新生児で低い
→ IgM など - 生理的黄疸の背景には、抱合能未熟と赤血球代謝の違いがあります。