116B35|第116回 医師国家試験 過去問
総合診療・救急・ケア緩和ケア・在宅医療緩和ケア総論・全人的苦痛
88歳の男性。長年の喫煙に起因する慢性閉塞性肺疾患と弁膜症による重症の呼吸不全および心不全のため入院した。疾患自体の改善は難しく、呼吸の苦しさや体幹のだるさなどの苦痛の訴えが強く、本人は緩和ケアを望んでいる。妻と二人暮らしで長男が近所に住んでおり家族関係は良好である。 この患者に緩和ケアを行うにあたり、対応として誤っているのはどれか。
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正解: d
正解
d 家族の面会制限
解説
この患者は、重症の呼吸不全と心不全があり、疾患そのものの改善は難しく、本人も緩和ケアを希望しています。
緩和ケアでは、身体症状の軽減だけでなく、心理的、社会的、家族的な支援も非常に重要です。
そのため、家族関係が良好である状況で 家族の面会を制限する のは不適切です。
緩和ケアで大切なこと
- 苦痛を和らげる
- 不安や孤独感を減らす
- 家族との関わりを支える
- 本人の望む生活の質を保つ
各選択肢の検討
a 酸素投与の継続
呼吸困難緩和のため適切です。b 病室の環境調整
不安や苦痛を減らすために大切です。c オピオイド投与
呼吸困難の緩和にも用いられ、適切です。d 家族の面会制限
誤りです。むしろ家族の支えは緩和ケアで重要です。e 苦痛を訴える部位のマッサージ
非薬物的緩和として行われることがあります。
ひっかけポイント
「入院中だから面会制限」という発想ではなく、
緩和ケアでは家族もケアの一部 という視点が重要です。
覚えるポイント
- 緩和ケアは 症状緩和 + 心理社会的支援
- 家族との関わり を不必要に断たない