115F68|第115回 医師国家試験 過去問
内科系感染症検査・抗微生物薬
HIV感染症の治療を開始することとなり、薬剤耐性検査を実施したところ陰性であった。 初回治療として適切なのはどれか。
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正解: d
正解
d インテグラーゼ阻害薬1種類と核酸系逆転写酵素阻害薬2種類の併用
解説
HIV感染症の初回治療の基本は、多剤併用療法です。
この問題では、インテグラーゼ阻害薬1剤 + 核酸系逆転写酵素阻害薬2剤 の組合せが正解になります。
なぜこの組合せか
HIV治療では、単剤治療や不十分な併用では耐性化しやすく、ウイルス抑制も不十分になります。
そのため、初回治療では作用機序の異なる薬を組み合わせた3剤療法が基本です。
この中で、最も標準的な構成に合うのが
- インテグラーゼ阻害薬 1剤
- 核酸系逆転写酵素阻害薬 2剤
の併用です。
各選択肢の整理
a プロテアーゼ阻害薬1剤
誤りです。単剤では不十分で、初回治療として適切ではありません。b 核酸系逆転写酵素阻害薬2種類の併用
誤りです。2剤のみでは初回治療として不十分です。c 核酸系逆転写酵素阻害薬3種類の併用
誤りです。3剤という数だけでなく、作用機序の組合せが重要です。d インテグラーゼ阻害薬1種類と核酸系逆転写酵素阻害薬2種類の併用
正しいです。初回治療として適切です。e ノイラミニダーゼ阻害薬1種類と核酸系逆転写酵素阻害薬2種類の併用
誤りです。ノイラミニダーゼ阻害薬はインフルエンザ治療薬であり、HIVには用いません。
ひっかけポイント
この問題では、「3剤なら何でもよい」と考えると誤りやすいです。
大事なのはHIVに有効な薬を、適切な機序で組み合わせることです。
覚えるポイント
- HIV初回治療は多剤併用
- 基本形はインテグラーゼ阻害薬 + NRTI 2剤
- 単剤治療は不可
- ノイラミニダーゼ阻害薬はインフルエンザの薬
国試では、薬の名前だけでなく、薬効群の組合せで正解を選べるかが重要です。