115E50|第115回 医師国家試験 過去問
社会医学・医療システム医療倫理・医療安全患者の権利・意思決定支援
糖尿病の診療を開始するにあたり、医師の説明で適切なのはどれか。
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正解: c
正解
c 「ご家族にも病状を説明したいのですが、良いですか」
解説
糖尿病のような慢性疾患では、患者本人の理解と同意を前提に、家族も含めた支援体制を整えること が重要です。
そのため、家族へ説明してよいかを本人に確認するこの言い方は適切です。
この発言のよい点
- 本人の意思を尊重している
- 守秘義務に配慮している
- 家族支援を治療に活かそうとしている
- 慢性疾患管理として自然である
各選択肢の検討
a 「すぐに運動して、体重を落としましょう」
一見もっともらしいですが、運動の可否や合併症評価を踏まえた個別指導が必要で、このままでは不十分です。b 「薬物治療の導入は、薬剤師が決定します」
薬物治療方針の決定は医師の責任です。c 「ご家族にも病状を説明したいのですが、良いですか」
正しいです。本人の同意を得たうえで家族支援を取り入れる、適切な姿勢です。d 「看護師が生活指導を担当するので、医師に聞かないでください」
多職種連携を誤って伝えており、不適切です。e 「治療について医師の言うことは絶対なので、必ず守ってください」
患者の自律性を尊重しておらず、パターナリズムが強すぎます。
ひっかけポイント
慢性疾患では多職種連携が大切ですが、それを理由に 医師の説明責任がなくなるわけではありません。
また、家族への説明も 本人の同意が前提 です。
覚えるポイント
- 糖尿病診療では 本人の理解と同意 が基本。
- 家族支援は重要だが、まず本人に確認する。
- 多職種連携は、責任放棄ではなく役割分担として行う。