115B22|第115回 医師国家試験 過去問
外科系消化器外科消化管癌・腫瘍外科
腹部の触診で呼吸に応じて移動する腫瘤はどれか。
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正解: b
正解
b 胆嚢癌
解説
腹部触診で呼吸に応じて移動する腫瘤は、横隔膜や肝の上下動に連動する臓器由来の腫瘤を考えます。
胆嚢は肝下面に位置するため、肝の呼吸性移動に伴って触知される腫瘤も上下に動きやすいのが特徴です。
したがって、この設問では胆嚢癌が最も適切です。
判断のポイント
呼吸性移動を示しやすいのは、主に次のような臓器です。
- 肝
- 胆嚢
- 脾
- 腎
一方で、後腹膜や骨盤内の病変、血管性病変は呼吸性移動に乏しいことが多いです。
各選択肢の検討
a 膵嚢胞
膵は後腹膜臓器で、呼吸による移動は目立ちません。b 胆嚢癌
正しいです。胆嚢は肝下面にあり、呼吸に伴って移動しやすい腫瘤です。c 腹部大動脈瘤
拍動性腫瘤として触れることはありますが、呼吸性移動が特徴ではありません。d 腹膜偽粘液腫
腹腔内に粘液が広がる病態であり、限局した呼吸性移動腫瘤として触れるのは典型的ではありません。e Krukenberg腫瘍
卵巣転移であり、骨盤内腫瘤として触れることが多く、呼吸性移動は乏しいです。
覚えるポイント
呼吸で動く腹部腫瘤をみたら、まず肝胆道系や脾、腎を考えると整理しやすくなります。