34PM88|第34回 柔道整復師国家試験 過去問
月状骨の脱臼で正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼の違いが問われています。
両者は名前が似ていますが、橈骨と月状骨の位置関係が異なります。
解説
月状骨脱臼では、月状骨そのものが橈骨との正常な位置関係を失い、多くは掌側へ脱臼します。そのため、橈骨と月状骨の位置関係は正常ではありません。
一方、月状骨周囲脱臼では、月状骨は橈骨との関係を保ったまま、月状骨の周囲の手根骨が脱臼します。多くは手関節背屈方向の外力で発生します。
整復後の固定では、月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼は同様の固定肢位で扱われます。手関節の安定性を保ち、再脱臼や手根骨配列異常を防ぐことが重要です。
ひっかけポイント
月状骨脱臼では「月状骨が橈骨から外れる」、月状骨周囲脱臼では「月状骨は橈骨上に残り、周囲が外れる」と整理します。
施術現場での注意点
月状骨脱臼では正中神経圧迫症状が問題になることがあります。手根管部のしびれ、母指から環指橈側の知覚異常、手指運動を確認します。
選択肢の確認
1.月状骨脱臼では橈骨と月状骨の位置関係は正常である。
誤り。
月状骨脱臼では月状骨が橈骨との正常な位置関係を失います。橈骨と月状骨の関係が保たれるのは、月状骨周囲脱臼で重要な考え方です。
2.月状骨周囲脱臼は手関節に屈曲力が作用して発生する。
誤り。
月状骨周囲脱臼は、一般に手関節背屈方向の強い外力で発生しやすいと整理します。屈曲力が主因という記述は適切ではありません。
3.月状骨脱臼の整復は前腕を回内させてから開始する。
誤り。
月状骨脱臼の整復では、手関節への牽引や脱臼方向に応じた操作が重要です。前腕を回内させてから開始するという記述は代表的手順として適切ではありません。
4.月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼の固定肢位は同じである。
正しい。
月状骨脱臼と月状骨周囲脱臼では、整復後に手関節を安定した肢位で固定します。固定肢位は同様に扱われます。
覚えるポイント
- 月状骨脱臼では月状骨と橈骨の位置関係が崩れる。
- 月状骨周囲脱臼では月状骨は橈骨上に残り、周囲の手根骨が脱臼する。
- 発生機序では手関節背屈方向の外力が重要。
- 月状骨脱臼では正中神経症状に注意する。