33PM121|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
75歳の女性。BMIは35である。8年前から両膝の痛みを自覚していたが、痛みが増悪してきたため来所した。両膝に発赤、腫脹、熱感はないが、荷重で痛みが増悪し、屈曲・伸展の制限がみられる。後療法で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、高齢、肥満、荷重時痛、慢性経過、膝関節可動域制限から、変形性膝関節症を考えます。
変形性膝関節症の後療法では、疼痛軽減、可動域維持、筋力強化、体重管理が重要です。ただし、膝に強い圧縮負荷をかける深屈曲運動は症状を悪化させるおそれがあります。
解説
変形性膝関節症では、関節軟骨の変性や骨棘形成、関節裂隙狭小化などにより、荷重時痛、歩行時痛、可動域制限がみられます。肥満は膝関節への荷重を増やすため、危険因子になります。
発赤、腫脹、熱感がないため、急性炎症や感染性関節炎は考えにくいです。慢性的な両膝痛と荷重時痛から、変形性膝関節症の後療法を選ぶ問題と考えます。
後療法では、揉捏法や温熱療法により疼痛や筋緊張の軽減を図り、大腿四頭筋訓練で膝関節の支持性を高めます。一方、深いしゃがみ込みのような深屈曲運動は膝関節への負担が大きく、不適切です。
後療法で見るポイント
変形性膝関節症では、膝を守りながら動かすことが大切です。痛みを強める深屈曲、長時間の正座、過度な階段昇降は避けます。
選択肢の確認
1.揉捏法
記述としては正しい。
揉捏法は筋緊張の緩和や疼痛軽減を目的に行われます。変形性膝関節症の後療法として用いられることがあります。
2.温熱療法
記述としては正しい。
慢性期の変形性膝関節症では、温熱療法により血流改善や疼痛軽減を図ります。ただし、発赤や熱感が強い急性炎症では注意が必要です。
3.深屈曲運動
正答。記述としては誤り。
深屈曲運動は膝関節への圧縮負荷を増やし、疼痛を悪化させるおそれがあります。変形性膝関節症の後療法として積極的に行う運動ではありません。
4.大腿四頭筋訓練
記述としては正しい。
大腿四頭筋は膝関節の支持性に重要です。大腿四頭筋訓練は膝への負担を軽減し、歩行や立ち上がり動作の安定に役立ちます。
覚えるポイント
- 変形性膝関節症では荷重時痛、可動域制限、慢性経過が重要です。
- 肥満は膝関節への負担を増やします。
- 後療法では温熱療法、大腿四頭筋訓練、生活指導が重要です。
- 深屈曲運動や正座は膝への負担が大きく、避けるべき動作です。