33AM26|第33回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷肩腱板・上腕二頭筋長頭腱
圧痛が上腕骨近位前方に限局するのはどれか。
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正解: 4
正答
4.上腕二頭筋長頭腱炎
この問題のポイント
上腕骨近位前方には、上腕二頭筋長頭腱が通る結節間溝があります。
この部位に圧痛が限局する場合は、上腕二頭筋長頭腱炎を考えます。
解説
上腕二頭筋長頭腱は、肩関節内から上腕骨近位前方の結節間溝を通って下行します。
そのため、上腕二頭筋長頭腱炎では、肩前方、特に上腕骨近位前方の結節間溝部に限局した圧痛を認めます。
また、肩関節屈曲や前腕回外に抵抗を加えると疼痛が誘発されることがあります。代表的な検査にはスピードテストやヤーガソンテストがあります。
SLAP損傷でも上腕二頭筋長頭腱付着部が関係しますが、疼痛は肩関節深部痛やクリック感として出ることが多く、上腕骨近位前方の限局性圧痛としては上腕二頭筋長頭腱炎が最も典型的です。
選択肢の確認
1.SLAP損傷
誤り。
SLAP損傷は上方関節唇損傷で、肩関節深部痛、引っかかり感、クリック感などが問題になります。上腕骨近位前方の限局性圧痛としては典型的ではありません。
2.動揺性肩関節
誤り。
動揺性肩関節では、肩関節の不安定感、脱臼感、亜脱臼感などが中心です。圧痛が上腕骨近位前方に限局する所見ではありません。
3.リトルリーガー肩
誤り。
リトルリーガー肩は、投球動作による上腕骨近位骨端線障害です。成長期の投球障害として重要ですが、圧痛部位は上腕骨近位骨端線周囲であり、上腕二頭筋長頭腱炎のような結節間溝の限局性圧痛とは異なります。
4.上腕二頭筋長頭腱炎
正しい。
上腕二頭筋長頭腱は上腕骨近位前方の結節間溝を走行するため、この部位に限局した圧痛がみられます。
覚えるポイント
- 上腕骨近位前方の圧痛=結節間溝部の圧痛を考える。
- 結節間溝を通るのは上腕二頭筋長頭腱。
- 上腕二頭筋長頭腱炎では、肩前方痛、結節間溝圧痛、抵抗運動時痛がみられる。
- スピードテスト、ヤーガソンテストも関連して覚える。