32PM99|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷手部障害・腱損傷
腱交叉症候群に関与しないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
腱交叉症候群は、前腕遠位背橈側で腱同士が交叉する部位の腱鞘炎です。
関係するのは、長母指外転筋、短母指伸筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋です。
解説
腱交叉症候群は、手関節の反復使用により、前腕背橈側で腱が交叉する部位に摩擦が生じて起こります。
第1背側区画の長母指外転筋・短母指伸筋腱と、第2背側区画の長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋腱が交叉する部位で炎症が起こります。
症状として、手関節背橈側から前腕遠位部の疼痛、腫脹、軋轢音などがみられます。
長母指伸筋は第3背側区画を走行する腱で、腱交叉症候群の主要な関与腱ではありません。
鑑別のポイント
腱交叉症候群はドケルバン病と部位が近く、混同しやすいです。ドケルバン病は橈骨茎状突起部、腱交叉症候群はそれより近位の前腕背橈側に痛みが出やすいです。
選択肢の確認
1.長母指伸筋
正答。関与しません。
長母指伸筋は第3背側区画を通る腱で、腱交叉症候群の主要な交叉部位には関与しません。
2.長母指外転筋
関与します。
長母指外転筋は第1背側区画を通り、第2背側区画の橈側手根伸筋腱群と交叉します。腱交叉症候群に関与します。
3.長橈側手根伸筋
関与します。
長橈側手根伸筋は第2背側区画を通り、長母指外転筋・短母指伸筋と交叉するため、腱交叉症候群に関与します。
4.短橈側手根伸筋
関与します。
短橈側手根伸筋も第2背側区画を通り、腱交叉症候群に関与します。手関節伸展や橈屈に関係します。
覚えるポイント
- 腱交叉症候群は前腕遠位背橈側の腱鞘炎。
- 関与するのは長母指外転筋、短母指伸筋、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋。
- 長母指伸筋は関与しない。
- ドケルバン病との部位の違いを押さえる。