34PM115第34回 柔道整復師国家試験 過去問

柔道整復理論・外傷学軟部組織損傷手部障害・腱損傷

32歳の男性。工場で作業中に機械に左示指を挟まれて受傷した。救急車で医療機関に搬送され、正中索の部分損傷と診断された。手術療法を勧められたが、どうしても手術はしたくないとのことで保存療法を選択された。PIP関節の固定肢位はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、指伸筋腱の正中索、中央索損傷に対するPIP関節の固定肢位が問われています。

正中索損傷では、PIP関節を伸展位に保ち、ボタン穴変形を防ぐことが重要です。

解説

正中索は、指伸筋腱がPIP関節を伸展させるために重要な構造です。正中索が損傷されると、PIP関節の伸展機構が破綻し、放置するとPIP関節屈曲、DIP関節過伸展を示すボタン穴変形に進むことがあります。

保存療法では、損傷部に過度な張力をかけず、正中索が修復しやすいように、PIP関節を伸展位で固定します。

PIP関節を屈曲位で固定すると、正中索が伸ばされ、ボタン穴変形や伸展障害を残す危険があります。

固定で見るポイント
正中索損傷ではPIP関節伸展位固定が基本です。DIP関節は可能な範囲で運動を許可し、拘縮予防を意識します。

選択肢の確認

1.深屈曲位
誤り。
深屈曲位では正中索に不利な張力がかかり、PIP伸展機構の修復を妨げる可能性があります。固定肢位として適切ではありません。

2.60度屈曲位
誤り。
PIP関節を60度屈曲位で固定すると、PIP屈曲拘縮やボタン穴変形のリスクが高くなります。正中索損傷では伸展位固定が基本です。

3.30度屈曲位
誤り。
軽度屈曲位でも、PIP関節伸展機構の修復には不適切です。正中索損傷ではPIP関節を伸展位に保ちます。

4.伸展位
正しい。
正中索損傷では、PIP関節を伸展位で固定します。これにより正中索の修復を助け、ボタン穴変形を予防します。

覚えるポイント

  • 正中索損傷ではPIP関節伸展位固定
  • 放置するとボタン穴変形を起こすことがある。
  • PIP屈曲位固定は避ける。
  • 固定中も隣接関節の拘縮予防を考える。

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