32AM8|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
柔道整復理論・外傷学骨折各論鎖骨骨折
セイヤー絆創膏固定法で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
セイヤー絆創膏固定法は、鎖骨骨折に用いられる固定法の一つです。
各絆創膏帯の目的を、短縮転位の防止、患肢の支持、骨折部の圧迫として整理します。
解説
セイヤー絆創膏固定法では、腋窩枕子と絆創膏帯を使って肩甲帯や上肢の位置を保ち、鎖骨骨折の転位を防止します。
鎖骨骨折では、遠位骨片が上肢の重みなどで下方へ下がり、内方へ近づいて短縮しやすくなります。そのため、固定では肩を外側・後方に保ち、短縮を防ぐことが重要です。
第1帯は肩を後方・外方へ引くことで短縮転位を防ぎます。第2帯は上肢を支持して遠位骨片の下方転位を防ぐ役割があります。第3帯は骨折部を圧迫して安定させます。
したがって、「第2帯は遠位骨片の上方転位を防止する」という記述は誤りです。
固定で見るポイント
鎖骨骨折の固定では、どの骨片がどの方向へ転位しやすいかを考えます。遠位骨片は上肢の重みで下方転位しやすい点を押さえます。
選択肢の確認
1.腋窩枕子は末梢牽引の梃子の支点にする。
記述としては正しい。
腋窩枕子は、肩を外方へ保持し、末梢牽引を有効にするための支点として働きます。鎖骨の短縮転位を防ぐうえで重要です。
2.第1帯は鎖骨の短縮転位を防止する。
記述としては正しい。
第1帯は肩甲帯を後方・外方へ誘導し、鎖骨の短縮転位を防ぐ目的で用いられます。鎖骨骨折固定の基本的な役割です。
3.第2帯は遠位骨片の上方転位を防止する。
正答。記述としては誤り。
第2帯は、上肢を支持して遠位骨片の下方転位を防ぐ役割として理解します。遠位骨片の上方転位を防止するという説明は不適切です。
4.第3帯は骨折部を圧迫する。
記述としては正しい。
第3帯は骨折部を圧迫し、固定性を高める役割があります。骨折部の安定化に関係します。
覚えるポイント
- セイヤー絆創膏固定法は鎖骨骨折の固定法。
- 第1帯は短縮転位を防止する。
- 第2帯は上肢を支持し、遠位骨片の下方転位を防ぐ。
- 第3帯は骨折部を圧迫する。