32AM26|第32回 柔道整復師国家試験 過去問
ハムストリングスの肉離れで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ハムストリングスの肉離れは、スポーツ外傷として重要です。
原因には、筋力や柔軟性の左右差、疲労、ウォーミングアップ不足、下肢長の不一致などが関係します。
解説
ハムストリングスは、大腿後面にある筋群で、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋からなります。股関節伸展と膝関節屈曲に関与します。
肉離れは、筋が急激に引き伸ばされながら収縮する場面で起こりやすく、特に遠心性収縮が関係します。ダッシュ、ジャンプ、急な方向転換などで発生しやすいです。
好発部位は筋腹そのものよりも、筋腱移行部として整理されます。
損傷程度の評価では、疼痛、圧痛、陥凹、皮下出血、ストレッチ痛、抵抗運動時痛、関節可動域などを確認します。HBDは主に大腿四頭筋などの評価で使われるため、ハムストリングスの損傷程度評価としては不適切です。
鑑別のポイント
ハムストリングスの肉離れでは、坐骨結節付近の剥離骨折や坐骨神経症状も意識します。強い疼痛、歩行困難、広範な皮下出血がある場合は慎重な評価が必要です。
選択肢の確認
1.筋腹に好発する。
誤り。
ハムストリングスの肉離れは、筋腹よりも筋腱移行部に起こりやすいと整理します。筋と腱の境界部は伸張ストレスが集中しやすい部位です。
2.求心性収縮で起こりやすい。
誤り。
肉離れは、筋が伸ばされながら収縮する遠心性収縮で起こりやすいです。求心性収縮は筋が短縮しながら力を出す収縮であり、発生機序としては不適切です。
3.下肢長の不一致が原因となりえる。
正しい。
下肢長の不一致は、走行時の負荷や筋の緊張バランスに影響し、ハムストリングス肉離れの原因となることがあります。左右差やアライメントの乱れはスポーツ外傷の要因です。
4.損傷程度の評価にHBDを用いる。
誤り。
HBDは踵殿間距離の評価で、大腿四頭筋の柔軟性や膝関節屈曲制限の評価に用いられます。ハムストリングス肉離れの損傷程度評価としては適切ではありません。
覚えるポイント
- ハムストリングスは大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋。
- 肉離れは筋腱移行部に起こりやすい。
- 発生には遠心性収縮が関係する。
- 下肢長差、柔軟性低下、筋力差、疲労は肉離れの要因になる。