119D010|第119回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科法規・医療制度
システマティックレビューについて正しいのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
システマティックレビューは、あらかじめ定めた方法で関連研究を網羅的に検索・選択・評価・統合し、診療ガイドライン作成にも利用されます。
解説
システマティックレビューでは、臨床疑問を明確化し、検索式、採用基準、除外基準、バイアス評価法などを事前に定めます。その後、複数のデータベースを用いて研究を系統的に検索し、再現可能な手順でエビデンスをまとめます。
対象となる研究デザインは臨床疑問によって異なり、ランダム化比較試験だけでなく観察研究を含むこともあります。統計的に結果を統合するメタアナリシスは、システマティックレビューの一部として実施されることがありますが、必須ではありません。
ひっかけポイント
「無作為に論文を選ぶ」のではなく、「事前に定めた基準で網羅的・系統的に選ぶ」点が重要です。
選択肢の確認
a.観察研究は対象外である。
誤り。
副作用、予後、まれな有害事象などを扱うレビューでは観察研究も対象となり得るため、対象外とする記述は誤りです。
b.診療ガイドラインに使用される。
正しい。
診療ガイドラインでは、システマティックレビューによって収集・評価したエビデンスが推奨作成に用いられます。
c.論文を無作為抽出して評価する。
誤り。
論文は無作為抽出するのではなく、明示した検索戦略と採用基準に従って系統的に選択します。
d.倫理審査委員会の事前承認が必須である。
誤り。
既存文献を扱うレビューは、介入を伴う人対象研究と同じ意味で倫理審査の事前承認が一律に必須となるわけではありません。
e.国際的な品質マネジメントシステムの基準である。
誤り。
国際的な品質マネジメントシステムの基準はISOなどであり、システマティックレビューの定義ではありません。
覚えるポイント
- システマティックレビューは検索・選択・評価手順を事前に定めます。
- 観察研究を含むかどうかは臨床疑問によります。
- 診療ガイドラインのエビデンス評価に用いられます。