119B022第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

8 歳の男児。上顎右側乳犬歯遠心部に食物が挟まることを主訴として来院した。 1 か月前から気付いていたが痛みがないのでそのままにしていたという。初診時の 口腔内写真(別冊No. 1A)とエックス線画像(別冊No. 1B)を別に示す。 C に対する適切な対応はどれか。1 つ選べ。

119B022の問題画像
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正解: b

正答

b

この問題のポイント

8歳の混合歯列期では、後継永久歯の萌出時期と乳歯の保存価値を考えます。正答は、Cの歯質欠損に対する コンポジットレジン修復です。

解説

症状がなく、保存可能な乳歯の局所的な齲蝕・歯質欠損であれば、食片圧入を解消し、隣接面形態と接触関係を回復する修復処置を行います。混合歯列期では、後継永久歯の位置と歯根吸収の程度をエックス線画像で確認し、残存期間に見合った処置を選びます。

症例問題の解き方
年齢、疼痛の有無、歯髄・根尖部所見、乳歯の歯根吸収、後継永久歯の萌出段階を順に確認し、保存か抜歯かを判断します。

画像の確認

実画像Aでは上顎右側乳犬歯遠心面に限局した実質欠損があり、Bでも隣接面に象牙質へ及ぶ透過像を認める。歯髄症状や根尖・根分岐部病変を示す像ではないため、齲蝕を除去してコンポジットレジン修復を行う。

選択肢の確認

a.経過観察
誤り。
経過観察だけでは食片圧入の原因となる歯質欠損や隣接面形態が改善しません。

b.コンポジットレジン修復
正答。適切です。
コンポジットレジン修復によって歯質欠損を修復し、隣接面接触と清掃性を回復します。

c.抜 髄
誤り。
抜髄は不可逆性歯髄炎など歯髄除去が必要な場合に行います。問題文にその適応を示す疼痛や歯髄所見は示されていません。

d.感染根管治療
誤り。
感染根管治療は歯髄壊死・感染根管に対する処置です。無症状の局所的な歯質欠損に直ちに選びません。

e.抜 歯
誤り。
抜歯は保存不能、重度感染、または後継永久歯萌出との関係から保存価値が低い場合に検討します。この症例では修復による保存が選ばれます。

覚えるポイント

  • 混合歯列期では後継永久歯の発育と乳歯の保存期間を確認します。
  • 食片圧入では隣接面形態と接触関係の回復が重要です。
  • 歯髄処置や抜歯は適応所見がある場合に選びます。

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