118D049|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
8 歳の女児。発音が不明瞭であることを主訴として来院した。診察の結果、軟組 織に対して処置を行うこととした。処置中と処置後の口腔内写真(別冊No. 18)を別 に示す。 この処置で発音の改善が期待できるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: b
正答
b
この問題のポイント
発音障害と口腔軟組織の処置では、構音点と舌・口唇の運動を結び付けます。正答はサ行です。
解説
サ行音は、舌と前歯部・歯槽部付近で狭い通路をつくり、そこへ呼気を通して摩擦音を生じます。舌尖・舌縁の可動性や前方部の形態が不十分だと、呼気の方向と狭窄が安定せず不明瞭になりやすい音です。
画像の確認
実画像では、舌小帯部をレーザーで切離し、処置後に創縁を縫合して舌の可動域を確保している。舌尖と前方舌面の運動制限が改善すると、舌と歯槽部の狭めで作る摩擦音であるサ行の発音改善が期待できる。
選択肢の確認
a.カ 行
誤り。
カ行は舌背後方と軟口蓋でつくる音で、前方軟組織の処置による改善の中心ではありません。
b.サ 行
正しい。
サ行は舌前方で狭窄をつくる摩擦音で、舌の前方運動や形態の改善によって明瞭化が期待されます。
c.タ 行
誤り。
タ行は舌尖を上顎前歯部歯槽へ接触させる破裂音ですが、設問の処置で最も改善が期待される音はサ行です。
d.ナ 行
誤り。
ナ行は舌尖の接触に加えて鼻腔共鳴を伴う鼻音です。設問の主な対象ではありません。
e.ラ 行
誤り。
ラ行は舌尖をすばやく接触させる弾音で、舌運動障害では影響を受けますが、設問の正答ではありません。
覚えるポイント
- サ行は舌前方と歯槽部でつくる摩擦音です。
- 構音障害では、音ごとの構音点と構音様式を確認します。
- 画像問題では処置部位と障害音を結び付けます。