118B040|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
CAD/CAM 用コンポジットレジンでエナメル質より小さいのはどれか。 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: a
正答
a
この問題のポイント
CAD/CAM用コンポジットレジンはエナメル質より変形しやすく、弾性係数が小さい材料です。
解説
弾性係数は、弾性範囲内で材料がどれだけ変形しにくいかを示します。エナメル質は高い無機質含有率をもち、剛性が高い組織です。コンポジットレジンはレジンマトリックスを含むため、エナメル質より弾性係数が低くなります。
一方、コンポジットレジンはエナメル質より熱膨張係数が大きく、材料設計によって引張強さ、曲げ強さ、破壊靱性はエナメル質より高い値を示すことがあります。
ひっかけポイント
弾性係数は硬さや強さと同じではありません。弾性係数が高いほど、同じ応力で弾性変形しにくい材料です。
選択肢の確認
a.弾性係数
正しい。
CAD/CAM用コンポジットレジンはレジン成分を含み、エナメル質より弾性係数が小さく、たわみやすい材料です。
b.引張強さ
誤り。
引張強さは材料が引張荷重で破断するまでに耐えられる応力です。CAD/CAM用コンポジットレジンではエナメル質より小さい代表値として選びません。
c.曲げ強さ
誤り。
曲げ強さは修復材料として重要で、CAD/CAM用コンポジットレジンは加工・重合条件により高い値を示します。
d.熱膨張係数
誤り。
レジン系材料の熱膨張係数は一般にエナメル質より大きくなります。
e.破壊靱性値
誤り。
破壊靱性値は亀裂進展への抵抗を示します。コンポジットレジンは脆いエナメル質より高い値を示し得ます。
覚えるポイント
- 弾性係数は変形しにくさを示します。
- エナメル質は無機質が多く高剛性です。
- レジン系材料の熱膨張係数は歯質より大きい傾向があります。