118A024|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
コンポジットレジン修復を行うこととした。窩洞形成前後の口腔内写真(別冊 No. 5)を別に示す。 窩洞形成で配慮した事項はどれか。1 つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
コンポジットレジン修復では接着を利用するため、健全歯質を保存し、応力集中や材料の充填不良を避ける滑らかな窩洞形態が重要です。
解説
窩洞の外形や内部線角に急な屈曲を残すと、コンポジットレジンの適合が悪くなり、重合収縮応力や咬合応力が局所に集中しやすくなります。そこで、必要な範囲で円滑な曲線を与えます。
画像の確認
実画像では、形成前の小臼歯咬合面に限局した修復物があり、形成後も窩洞は丸みを帯びて周囲歯質が広く保存されている。コンポジットレジン修復では鋭い内部線角を設けない形態であり、正答cを支える。
選択肢の確認
a.審美性
誤り。
審美性はコンポジットレジンを選択する利点ですが、写真に示された窩洞形成上の具体的配慮を表す選択肢ではありません。
b.窩縁斜面の付与
誤り。
ベベルは前歯部などで接着面積や審美性を高める目的に用いることがありますが、咬合応力を受ける窩縁へ一律に付与するものではありません。
c.円滑な曲線の付与
正しい。
急な屈曲や鋭角を避け、材料の適合と応力分散に配慮した窩洞形態とします。
d.遊離エナメル質の除去
誤り。
支持を失った脆弱なエナメル質の扱いは重要ですが、この問題で示された形成上の中心的配慮は円滑な曲線の付与です。接着修復では健全歯質を可能な限り保存します。
e.リバースカーブの付与
誤り。
リバースカーブは主に従来型の金属修復窩洞で保持・抵抗形態を得るために用いる形態です。接着性コンポジットレジン窩洞では基本的に必要ありません。
覚えるポイント
- コンポジットレジン窩洞は最小限の形成を基本とします。
- 鋭い線角を避け、滑らかな形態にします。
- ベベルの適否は修復部位と咬合接触を考えて判断します。