118A013|第118回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科法規・医療制度
人を対象とする医学研究の倫理を示したのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
人を対象とする医学研究では、被験者の自発的同意、利益と危険の比較、科学的妥当性、倫理審査が重要です。その歴史的基盤がニュルンベルグ綱領とヘルシンキ宣言です。
解説
ニュルンベルグ綱領は、第二次世界大戦後のニュルンベルグ裁判を背景に示され、人を対象とする研究で被験者の自発的同意を重視しました。
ヘルシンキ宣言は世界医師会が採択した医学研究の倫理原則で、研究計画の科学的・倫理的妥当性、研究倫理審査、インフォームド・コンセント、脆弱な立場の人への配慮などを示します。
医療倫理上のポイント
研究参加は診療とは異なり、参加しないことで通常の診療上の不利益を受けないことを明確にする必要があります。
選択肢の確認
a.シドニー宣言
誤り。
シドニー宣言は死の判定に関する考え方を示した宣言で、人を対象とする医学研究倫理の中心文書ではありません。
b.ジュネーブ宣言
誤り。
ジュネーブ宣言は医師の倫理的責務を示す現代版の医師の誓いです。研究倫理に特化した文書ではありません。
c.ヘルシンキ宣言
正しい。
人を対象とする医学研究の倫理原則を示し、倫理審査とインフォームド・コンセントを重視します。
d.ニュルンベルグ綱領
正しい。
人を対象とする研究における被験者の自発的同意などを示した重要な研究倫理文書です。
e.ヒポクラテスの誓い
誤り。
医師の職業倫理の源流となる誓いですが、人を対象とする研究の具体的倫理原則を定めたものではありません。
覚えるポイント
- 研究倫理の基本はニュルンベルグ綱領とヘルシンキ宣言です。
- ニュルンベルグ綱領は自発的同意を重視します。
- ヘルシンキ宣言は倫理審査、同意、リスクと利益の評価を求めます。