117C045第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

10 歳の女児。下顎右側第一小臼歯の位置異常を主訴として来院した。齲蝕治療 を始める際に撮影したエックス線画像で指摘されたという。自覚症状はない。診察 の結果、D を抜歯してバンドループを装着することとした。初診時の口腔内写真 (別冊No. 14A)とエックス線画像(別冊No. 14B)を別に示す。 装置装着までの治療過程を示す。 浸潤麻酔→ラバーダム装着→ ① → ② → ③ → ④ → ⑤ →技工操作 →装置装着(後日) ③に入るのはどれか。1 つ選べ。 ただし、①~⑤はa~eのいずれかに該当する。

117C045の問題画像
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正解: c

正答

c

この問題のポイント

バンドループ製作では、支台歯の修復を完了し、バンドを試適してから印象採得へ進みます。

解説

ラバーダム防湿下で必要なコンポジットレジン修復を行い、ラバーダムを撤去します。その後、支台歯へ適切なサイズのバンドを試適し、適合を確認します。続いて乳歯を抜歯し、バンドを含めて印象採得を行い、技工操作へ移ります。

バンドを試適せずに印象を採ると、技工模型上で正確な支台装置を再現できません。したがって③はバンド試適です。

治療手順のポイント
保隙装置は、支台歯の齲蝕処置、バンド適合、抜歯、印象採得の順序を意識します。画像で支台歯と抜歯予定乳歯を確認します。

画像の確認

実画像では、下顎右側乳臼歯の大きな齲蝕と、その直下で傾斜した第一小臼歯歯胚が写っている。抜歯予定乳歯の隣在歯を支台とするバンドループ製作では、修復後にバンドを試適してから抜歯・印象へ進むため、③をバンド試適とする正答cに対応する。

選択肢の確認

a.抜 歯
誤り。
抜歯はバンド試適後に行い、抜歯後の欠損形態を含めて印象採得へ進みます。

b.印象採得
誤り。
印象採得はバンド試適と抜歯の後に行うため、③ではありません。

c.バンド試適
正しい。
ラバーダム撤去後、支台歯へバンドを試適して適合を確認する操作が③です。

d.ラバーダム撤去
誤り。
ラバーダム撤去はコンポジットレジン修復直後で、バンド試適より前です。

e.コンポジットレジン修復
誤り。
コンポジットレジン修復はラバーダム装着後の早い段階で行います。

覚えるポイント

  • 支台歯の修復を先に完了する。
  • バンド試適で適合とサイズを確認する。
  • 抜歯後の欠損部を含めて印象採得し、技工へ進む。

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