117B088|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
全部鋳造冠修復と比較した乳歯用既製金属冠修復の特徴はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: c・d
正答
c、d
この問題のポイント
乳歯用既製金属冠は、規格化された冠を口腔内で調整して装着するため、少ない切削量で即日修復できることが利点です。
解説
全部鋳造冠は個々の支台歯に合わせて印象採得・技工操作を行うため、適合性や形態を精密に付与できます。これに対し既製金属冠は、適切なサイズを選択し、辺縁をトリミング・コンツアリング・クリンピングして装着します。
小児では広範囲う蝕、歯髄処置後歯、形成不全歯などに用い、治療回数を減らせます。ただし接触点や歯頸部適合の調整には熟練を要します。
選択肢の確認
a.耐摩耗性に優れる。
誤り。
既製金属冠は耐久性がありますが、個別鋳造された全部鋳造冠より耐摩耗性に優れることが特徴とはいえません。
b.歯頸部の適合が良い。
誤り。
規格品を口腔内で調整するため、歯頸部適合が常に全部鋳造冠より良好とはいえません。
c.歯質の削除量が少ない。
正しい。
既製金属冠は薄いステンレス鋼冠を用い、全部鋳造冠より歯質削除量を少なくできます。
d.即日修復が可能である。
正しい。
印象採得と技工工程を必要とせず、形成・試適・合着を同日に行えます。
e.接触点の回復が容易である。
誤り。
既製形態のため接触点の位置・強さを精密に回復することは容易ではありません。
覚えるポイント
- 既製金属冠は少ない切削量で即日修復できる。
- 辺縁はトリミング・コンツアリング・クリンピングする。
- 広範囲う蝕や歯髄処置後乳歯に有用である。