117B037|第117回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
左心不全でみられるのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・d
正答
b、d
この問題のポイント
左心不全では左室から十分に拍出できず、血液が肺循環にうっ滞して肺うっ血を生じます。
解説
肺毛細血管圧が上昇すると、間質や肺胞内に水分が漏出して肺水腫を起こします。仰臥位では下肢などから静脈還流が増え、肺うっ血が悪化するため、患者は上体を起こすと呼吸が楽になる起座呼吸を示します。
肝腫大、下腿浮腫、頸静脈怒張は、主に体静脈系のうっ血を示す右心不全の所見です。
全身管理上の注意点
歯科診療中に呼吸困難が生じた場合は、水平位を避け、上体を起こして酸素化とバイタルサインを評価します。
選択肢の確認
a.肝腫大
誤り。
肝腫大は体静脈うっ血による右心不全の代表的所見です。
b.肺水腫
正しい。
左心不全では肺毛細血管圧が上昇し、肺水腫を生じます。
c.下腿浮腫
誤り。
下腿浮腫は体静脈系のうっ血を示し、右心不全でみられやすい所見です。
d.起座呼吸
正しい。
仰臥位で肺うっ血が悪化するため、上体を起こして呼吸する起座呼吸がみられます。
e.頸静脈怒張
誤り。
頸静脈怒張は右房圧上昇を反映し、右心不全の代表的所見です。
覚えるポイント
- 左心不全は肺うっ血を起こす。
- 肺水腫と起座呼吸が重要所見である。
- 右心不全では肝腫大、下腿浮腫、頸静脈怒張がみられる。