117A074|第117回 歯科医師国家試験 過去問
全身管理医学・全身疾患
仰臥位低血圧症候群で正しいのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・c・e
正答
b、c、e
この問題のポイント
妊娠後期の仰臥位では増大した子宮が下大静脈を圧迫し、静脈還流と心拍出量が低下します。
解説
仰臥位低血圧症候群は、妊娠後期に増大した子宮が主に下大静脈を圧迫して起こります。静脈還流が減少し、心拍出量と血圧が低下し、母体の悪心、冷汗、顔面蒼白、めまい、意識低下などが生じます。
子宮血流も低下し、胎児低酸素につながる可能性があります。歯科診療では左側傾斜位や左側臥位とし、右腰部へクッションを入れて子宮を左方へ移動させます。
選択肢の確認
a.静脈還流が増加する。
誤り。
下大静脈圧迫により静脈還流は減少します。
b.心拍出量が減少する。
正しい。
前負荷が減少するため心拍出量が低下します。
c.子宮血流量が減少する。
正しい。
母体血圧と子宮灌流が低下し、子宮血流量も減少します。
d.上大静脈が圧迫される。
誤り。
圧迫される主な血管は上大静脈ではなく下大静脈です。
e.妊娠後期に認められる。
正しい。
子宮が大きくなる妊娠後期に認められます。
覚えるポイント
- 原因は妊娠子宮による下大静脈圧迫です。
- 静脈還流↓、心拍出量↓、子宮血流↓。
- 対応は左側傾斜位・左側臥位です。