116B006|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
アタッチメントロスがみられるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
アタッチメントロスは、セメント・エナメル境から歯周組織付着部までの距離が増大した状態です。
解説
二次性咬合性外傷は、歯周炎などで支持組織が減少した歯に、過大または不均衡な咬合力が加わる状態です。二次性である時点で歯周組織の支持喪失、すなわちアタッチメントロスが存在します。これに対し、歯肉に限局する炎症や粘膜疾患では、必ずしも結合組織性付着の喪失を伴いません。
選択肢の確認
a.類天疱瘡
誤り。
類天疱瘡は自己免疫性水疱性疾患で、剝離性歯肉炎を示すことがありますが、疾患の定義としてアタッチメントロスを伴うものではありません。
b.二次性咬合性外傷
正しい。
支持歯周組織が減少した歯に咬合力が加わる二次性咬合性外傷では、すでにアタッチメントロスが存在します。
c.遺伝性歯肉線維腫症
誤り。
遺伝性歯肉線維腫症は歯肉の線維性増殖を主体とし、アタッチメントロスが本質ではありません。
d.壊死性潰瘍性歯肉炎
誤り。
壊死性潰瘍性歯肉炎は歯間乳頭部の壊死・潰瘍を生じますが、歯周炎へ進展していない段階ではアタッチメントロスを伴いません。
e.アスコルビン酸欠乏性歯肉炎
誤り。
アスコルビン酸欠乏性歯肉炎では出血・腫脹がみられますが、歯周組織付着の喪失が定義的所見ではありません。
覚えるポイント
- アタッチメントレベルはCEJを基準に評価する。
- 一次性咬合性外傷は正常支持組織、二次性は減少した支持組織に生じる。
- 歯肉炎と歯周炎の大きな違いはアタッチメントロスの有無。