115D069|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学病理・微生物・免疫
上顎智歯抜去における手術部位感染の予防目的で、アモキシシリン水和物を単回 経口投与することとした。 適切な投与時期はどれか。 1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
手術部位感染を防ぐ予防抗菌薬は、切開時に血中・組織中濃度が十分になっている必要があります。単回経口投与のアモキシシリンは手術開始の1時間前に投与します。
解説
予防投与は、術野が細菌に曝露される手術開始時点で有効濃度を確保することが目的です。アモキシシリン水和物を経口で単回投与する場合、吸収に要する時間を見込んで手術1時間前に服用させます。手術の3〜6時間前では開始時までに濃度が低下する可能性があり、手術直後または1時間後では、すでに生じた術中の細菌曝露に対する予防になりません。
選択肢の確認
a.手術 6時間前
誤り。
手術開始より早すぎ、有効濃度を切開時に合わせる単回予防投与の時期として不適切です。
b.手術 3時間前
誤り。
経口アモキシシリンの予防投与としては早すぎます。
c.手術 1時間前
正しい。
吸収時間を見込み、手術開始時の血中・組織中濃度を確保できます。
d.手術直後
誤り。
術中の細菌曝露が起きた後の投与となり、予防目的の時期として遅すぎます。
e.手術 1時間後
誤り。
手術開始時に抗菌薬が存在せず、予防投与の目的を満たしません。
覚えるポイント
予防抗菌薬は「感染が起きてから」ではなく、「切開時に効いている」ように投与します。経口アモキシシリン単回投与は手術1時間前です。