115D016第115回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

血液凝固系に直接作用して局所の止血に用いられるのはどれか。 1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: c

正答

c

この問題のポイント

局所止血薬のうち、血液凝固反応へ直接作用する薬剤を選びます。トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンへ変換します。

解説

凝固カスケードの最終段階では、トロンビンが可溶性のフィブリノゲンを不溶性のフィブリンへ変換します。フィブリン網が血球や血小板を取り込み、安定した血餅の形成につながります。

他の局所止血材料は、創面に足場を作る、血液を吸収する、血小板の粘着を促す、血管を収縮させるなどの機序で止血を補助します。

選択肢の確認

a.ゼラチン
誤り。
吸収性ゼラチンスポンジは血液を吸収して血餅形成の足場となりますが、凝固因子として凝固系に直接作用する薬剤ではありません。

b.コラーゲン
誤り。
コラーゲン製剤は血小板の粘着・凝集を促し、局所止血を補助します。フィブリノゲンを直接フィブリンへ変換する作用ではありません。

c.トロンビン
正しい。
トロンビンは凝固系の最終段階でフィブリノゲンをフィブリンへ変換し、局所の血餅形成を直接促進します。

d.アドレナリン
誤り。
アドレナリンは血管収縮によって局所血流を減らします。凝固系へ直接作用する止血機序ではありません。

e.酸化セルロース
誤り。
酸化セルロースは創面に密着して血餅形成の足場となる吸収性局所止血材であり、凝固系へ直接作用する酵素ではありません。

覚えるポイント

  • トロンビンはフィブリノゲンをフィブリンへ変換します。
  • ゼラチンと酸化セルロースは血餅形成の足場として働きます。
  • アドレナリンの局所止血作用は血管収縮です。

関連問題

115D015115D017
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)