115B064第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯内療法学

根管充塡用シーラーで、酸化亜鉛ユージノール系と比較してレジン系が優れてい るのはどれか。 3つ選べ。

3つ選択
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正解: b・c・d

正答

b、c、d

この問題のポイント

レジン系根管充塡用シーラーは、酸化亜鉛ユージノール系と比べて、接着性、機械的強度、化学的安定性に優れます。一方、再根管治療時の除去は容易ではありません。

解説

根管充塡用シーラーは、ガッタパーチャポイントと根管壁の間の微小な隙間、側枝、象 牙細管入口部などを封鎖する材料です。長期的な封鎖性を得るには、根管壁へのぬれ、寸法安定性、溶解性、機械的性質が重要です。

レジン系シーラー、とくにエポキシレジン系では、根管壁象 牙質への接着性が比較的高く、硬化後の機械的強度も大きくなります。また、硬化後の溶解や分解が少なく、化学的に安定しています。

酸化亜鉛ユージノール系は長い使用実績があり、操作性や抗菌性などに利点がありますが、経時的な溶解や脆さが問題となることがあります。

ひっかけポイント
接着性が高い材料は、必ずしも再治療時に除去しやすいとは限りません。レジン系シーラーは根管壁へ強く付着するため、除去性はむしろ低くなります。

選択肢の確認

a.除去性
誤り。
レジン系シーラーは根管壁や充塡材へ強く付着し、硬化後の機械的強度も高いため、再根管治療時の除去は容易ではありません。

b.接着性
正しい。
レジン系シーラーは象 牙質やガッタパーチャへの接着性を得やすく、根管壁との界面封鎖に有利です。

c.機械的強度
正しい。
硬化したレジンマトリックスにより、酸化亜鉛ユージノール系より高い圧縮強さや破壊抵抗を示します。

d.化学的安定性
正しい。
硬化後の溶解性が低く、経時的な分解や成分溶出が比較的少ないため、長期的な封鎖性に有利です。

e.エックス線造影性
誤り。
両系統とも造影剤を配合してエックス線造影性を確保できます。レジン系が一律に酸化亜鉛ユージノール系より優れる性質とはいえません。

覚えるポイント

  • レジン系シーラーの長所は、接着性・強度・化学的安定性です。
  • レジン系は再治療時の除去が難しいことがあります。
  • シーラーは主充塡材ではなく、根管壁とガッタパーチャ間の隙間を封鎖します。

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