115A065|第115回 歯科医師国家試験 過去問
高齢者において、運動器の障害のため移動機能が低下した状態を (① )、心身 の機能が低下した状態を (② )という。 ()に入る語句の組合せで正しいのはどれか。 1つ選べ。 ②① ②

解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
高齢者で頻出するロコモティブシンドローム、フレイル、サルコペニアの定義を区別します。
解説
ロコモティブシンドロームは、骨、関節、筋肉、神経などの運動器の障害によって、立つ、歩くなどの移動機能が低下した状態です。進行すると、介護が必要になるリスクが高まります。
フレイルは、加齢に伴って身体的、精神・心理的、社会的な予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態です。健常と要介護状態の中間に位置し、適切な運動、栄養、社会参加、口腔機能管理などによって改善し得る可逆性が重要です。
サルコペニアは、加齢や疾患に伴う骨格筋量の減少に、筋力低下または身体機能低下を伴う状態です。フレイルの身体的要素やロコモティブシンドロームに関連しますが、同義ではありません。
したがって、①はロコモティブシンドローム、②はフレイルとなるdが正答です。
ひっかけポイント
ロコモは「移動機能」、サルコペニアは「筋量・筋力」、フレイルは「心身・社会を含む脆弱性」と整理します。
画像の確認
実画像では、概念①・②と名称を対応させる表があり、選択肢dで①がロコモティブシンドローム、②がフレイルと示されている。各説明の対象範囲と表中の名称が一致するため、dが正答であることを確認できる。
選択肢の確認
a.選択肢a(問題画像参照)
誤り。
問題画像上では、①フレイル、②サルコペニアの組合せです。移動機能低下を直接示す①はロコモティブシンドロームであり、心身全体の機能低下を示す②はフレイルです。
b.選択肢b(問題画像参照)
誤り。
問題画像上では、①フレイル、②ロコモティブシンドロームの組合せです。両者が逆です。ロコモは運動器による移動機能低下、フレイルは心身の予備能力低下を表します。
c.選択肢c(問題画像参照)
誤り。
問題画像上では、①サルコペニア、②ロコモティブシンドロームの組合せです。サルコペニアは筋量・筋力低下の概念であり、設問①の運動器全体による移動機能低下を表す用語ではありません。
d.選択肢d(問題画像参照)
正しい。
問題画像上では、①ロコモティブシンドローム、②フレイルの組合せです。設問の定義と一致します。
e.選択肢e(問題画像参照)
誤り。
問題画像上では、①ロコモティブシンドローム、②サルコペニアの組合せです。①は正しいですが、心身の機能が低下した状態である②はサルコペニアではなくフレイルです。
覚えるポイント
- ロコモティブシンドローム:運動器障害による移動機能低下。
- サルコペニア:筋量減少と筋力・身体機能低下。
- フレイル:身体・心理・社会を含む予備能力低下で、健常と要介護の中間。