39PM90|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、原子、イオン、酸化還元、イオン化傾向の基本が問われています。
原子は、正の電荷をもつ原子核と、負の電荷をもつ電子から成ります。正電荷と負電荷は引き合うため、原子核は電子を引き寄せます。
解説
原子核は陽子を含み、正の電荷をもちます。電子は負の電荷をもつため、原子核と電子の間には電気的な引力が働きます。
このため、原子核は電子を引き寄せます。選択肢5が正しい記述です。
他の選択肢は、イオン化傾向や酸化還元の基本事項を取り違えています。
イオン化傾向が大きい元素は、電子を引き寄せやすいのではなく、電子を失って陽イオンになりやすい性質をもちます。金属元素でよく問題になります。
原子が電子を失うと、負の電荷が減るため、全体として正に帯電します。したがって、陽イオンになります。陰イオンになるのは、電子を受け取った場合です。
酸化還元では、電子を失うことを酸化、電子を受け取ることを還元といいます。電子が奪われることは還元ではなく酸化です。
非金属元素は、一般に電子を受け取りやすく、陰イオンになりやすい性質をもちます。電子を失いやすいのは主に金属元素です。
ひっかけポイント
「電子を失う」と「電子を受け取る」を混同しないことが大切です。
- 電子を失う:酸化、陽イオンになりやすい
- 電子を受け取る:還元、陰イオンになりやすい
選択肢の確認
1.誤り。
イオン化傾向が大きいほど、電子を引き寄せやすいのではなく、電子を失って陽イオンになりやすいです。電子を引き寄せやすい性質は、電気陰性度や電子親和力と関連します。
2.誤り。
原子が電子を失うと、負の電荷が減るため陽イオンとなります。陰イオンとなるのは、電子を受け取った場合です。
3.誤り。
電子が奪われることは酸化です。還元は電子を受け取ることです。
4.誤り。
非金属元素は一般に電子を受け取りやすく、陰イオンになりやすいです。電子を失いやすいのは主に金属元素です。
5.正しい。
原子核は正の電荷をもち、電子は負の電荷をもつため、原子核は電子を引き寄せます。
覚えるポイント
- 原子核は正の電荷をもち、電子は負の電荷をもちます。
- 正電荷と負電荷は引き合うため、原子核は電子を引き寄せます。
- 電子を失うと陽イオンになります。
- 電子を受け取ると陰イオンになります。
- 電子を失うことは酸化、電子を受け取ることは還元です。
- イオン化傾向が大きい元素は、電子を失いやすいです。