39PM39|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
非接地配線方式について正しいのはどれか。 a.設備側に絶縁変圧器を設けている。 b.全館停電時にも電源供給が確保できる。 c.ME 機器の地絡時に漏電遮断器が作動する。 d.対地インピーダンスが 50 kΩ 以下で警報を発する。 e.電路の二次側にはアイソレーションモニタを設けている。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、医用室で用いられる非接地配線方式の目的と構成が問われています。
非接地配線方式では、絶縁変圧器によって二次側を大地から絶縁し、1線地絡が起きても大きな地絡電流が流れにくいようにします。電源をすぐに遮断せず、アイソレーションモニタで絶縁状態を監視することが重要です。
解説
非接地配線方式は、手術室など電源の継続性と電撃防止が重要な場所で用いられます。
小項目を確認します。
a.設備側に絶縁変圧器を設けている。
正しいです。絶縁変圧器により、電路の二次側を大地から直接接地しない状態にします。b.全館停電時にも電源供給が確保できる。
誤りです。非接地配線方式は停電時のバックアップ電源ではありません。全館停電時の電源確保には、非常電源や無停電電源装置などを考えます。c.ME機器の地絡時に漏電遮断器が作動する。
誤りです。非接地配線方式では、1線地絡時に大きな地絡電流が流れにくく、ただちに漏電遮断器で遮断する方式ではありません。電源供給を継続しながら警報で異常を知らせます。d.対地インピーダンスが50 kΩ以下で警報を発する。
正しいです。絶縁状態が低下して対地インピーダンスが小さくなると、アイソレーションモニタが警報を発します。e.電路の二次側にはアイソレーションモニタを設けている。
正しいです。アイソレーションモニタは非接地配線の絶縁状態を監視する装置です。
したがって、正しい小項目は a、d、e であり、選択肢3が正答です。
ひっかけポイント
非接地配線方式は「停電対策」ではありません。目的は、1線地絡時にただちに電源遮断せず、電撃リスクを抑えながら異常を監視することです。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b、c の組合せです。aは正しいですが、bとcが誤りです。
2.誤り。
選択肢2は a、b、e の組合せです。aとeは正しいですが、bが誤りです。非接地配線方式は全館停電時の電源確保を目的とするものではありません。
3.正しい。
選択肢3は a、d、e の組合せです。絶縁変圧器、対地インピーダンス低下時の警報、アイソレーションモニタはいずれも非接地配線方式の重要事項です。
4.誤り。
選択肢4は b、c、d の組合せです。dは正しいですが、bとcが誤りです。
5.誤り。
選択肢5は c、d、e の組合せです。dとeは正しいですが、cが誤りです。1線地絡時に漏電遮断器が作動する方式として考えるのは不適切です。
覚えるポイント
- 非接地配線方式では絶縁変圧器を用います。
- 二次側は大地から絶縁され、1線地絡時も大きな電流が流れにくいです。
- アイソレーションモニタで絶縁状態を監視します。
- 対地インピーダンスが低下すると警報を発します。
- 非接地配線方式は停電対策ではなく、電撃防止と電源継続性のための方式です。