39AM51|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
図の変圧回路で、交流電源につながる回路のインピーダンス Z[Ω]はどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、変圧器を介して負荷インピーダンスが一次側にどう見えるかが問われています。
理想変圧器では、二次側に接続された負荷インピーダンスは、一次側から見ると巻数比の2乗倍に変換されます。
図では、二次側に 100 Ω の抵抗が接続されています。
巻数比は 2:1 なので、交流電源側から見たインピーダンスは、
- Z = (2 / 1)^2 × 100
- Z = 4 × 100
- Z = 400 Ω
となります。
解説
変圧器では、電圧比は巻数比に比例します。
- V1 / V2 = N1 / N2
一方、電流比は巻数比の逆比になります。
- I1 / I2 = N2 / N1
インピーダンスは、
- Z = V / I
で表されます。
そのため、二次側の負荷インピーダンス ZL を一次側から見た値 Z は、次の式で求めます。
- Z = (N1 / N2)^2 × ZL
ここで、
- N1:一次側巻数
- N2:二次側巻数
- ZL:二次側負荷インピーダンス
です。
図で見るポイント
図では、交流電源が左側の巻線につながっています。右側には 100 Ω の抵抗が接続されています。
巻数比は 2:1 と示されているため、左側を一次側、右側を二次側として考えると、一次側から見たインピーダンスは二次側負荷の 2の2乗倍 になります。
計算の流れ
与えられた値は次のとおりです。
- 巻数比 N1:N2 = 2:1
- 二次側負荷 ZL = 100 Ω
一次側から見たインピーダンスは、
- Z = (N1 / N2)^2 × ZL
- Z = (2 / 1)^2 × 100
- Z = 4 × 100
- Z = 400 Ω
したがって、交流電源につながる回路のインピーダンス Z は 400 Ω です。
ひっかけポイント
変圧器のインピーダンス変換では、巻数比をそのまま掛けるのではなく、巻数比の2乗を掛けます。2:1 だから 200 Ω とするのは誤りです。
国家試験ではここを押さえる
変圧器の問題では、
- 電圧は巻数比に比例
- 電流は巻数比に反比例
- インピーダンスは巻数比の2乗に比例
と整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
25 Ω は、巻数比を逆にして、さらに2乗してしまった場合に近い値です。今回求めるのは交流電源側、つまり一次側から見たインピーダンスです。巻数比 2:1 なので、100 Ω は 4倍されます。
2.誤り。
50 Ω は、100 Ω を半分にした値です。インピーダンス変換では単純に巻数比だけで割るのではなく、巻数比の2乗で考えます。
3.誤り。
100 Ω は二次側に接続されている負荷抵抗そのものです。変圧器を介して一次側から見た場合は、巻数比によってインピーダンスが変換されます。
4.誤り。
200 Ω は、巻数比 2:1 をそのまま掛けた値です。しかし、インピーダンス変換では巻数比の2乗を掛けるため、200 Ω ではありません。
5.正しい。
巻数比が N1:N2 = 2:1、二次側負荷が 100 Ω なので、
- Z = (2 / 1)^2 × 100
- Z = 400 Ω
となります。したがって、交流電源につながる回路のインピーダンスは 400 Ω です。
覚えるポイント
- 変圧器では、電圧比は巻数比に比例する。
- 変圧器では、電流比は巻数比に反比例する。
- インピーダンス変換では、巻数比の2乗を用いる。
- 二次側負荷 ZL を一次側から見ると、Z = (N1 / N2)^2 × ZL となる。
- 巻数比 2:1、負荷 100 Ω なら、一次側から見たインピーダンスは 400 Ω である。