39AM30第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

病理・臨床医学救急・集中治療・周術期心停止/AED・SOFA・脳死・FAST・術前評価

図のカプノグラムで呼気終末を示す点はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、カプノグラム呼気終末がどこにあたるかが問われています。

呼気終末は、呼気が終わる直前の点です。カプノグラムでは、呼気相のプラトーの最後、つまり吸気に切り替わって CO2 分圧が急に下がる直前を見ます。

解説

カプノグラムは、呼吸に伴う呼気中 CO2 分圧の変化を時間軸で示した波形です。

正常なカプノグラムは、主に次の流れで読みます。

  • 基線部

  • 吸気中、または解剖学的死腔からの呼気が出ている部分です。

  • CO2 はほぼ 0 に近くなります。

  • 呼気立ち上がり部

  • 死腔ガスと肺胞ガスが混ざり始め、CO2 分圧が急上昇します。

  • 肺胞プラトー

  • 肺胞ガスが主体となる部分です。

  • CO2 分圧が高い状態で、ゆるやかな上昇またはほぼ平坦な波形になります。

  • 呼気終末

  • 呼気が終わる直前の点です。

  • カプノグラムでは、肺胞プラトーの最後で、吸気によって CO2 が急低下する直前です。

  • このときの CO2 分圧を PETCO2、または 呼気終末二酸化炭素分圧といいます。

図では、A、B、C が高い CO2 分圧を示す肺胞プラトー上にあります。その中で、呼気が終わって吸気に移る直前の点は C です。

図で見るポイント
横軸は時間、縦軸は CO2 分圧です。呼気終末は「CO2 が高いまま続いたあと、急に下がり始める直前」を選びます。

PETCO2 は、人工呼吸器管理中の換気状態の評価に重要です。一般に、肺胞換気が低下すると PETCO2 は上昇しやすく、過換気では低下しやすくなります。

ただし、PETCO2 は PaCO2 と完全に同じではありません。肺血流、死腔換気、換気血流比、気道リーク、回路トラブルなどの影響も受けます。

臨床工学技士としての注意点
人工呼吸器管理中にカプノグラムを見るときは、数値だけでなく波形の形も確認します。波形の急な消失、基線上昇、プラトーの傾き変化は、回路外れ、再呼吸、気道閉塞、気管チューブトラブルなどの発見につながります。

選択肢の確認

1.誤り。
A は CO2 分圧が急上昇した後、肺胞プラトーに入った付近の点です。呼気の終わりではなく、肺胞ガスが出始めた後の比較的早い部分です。

2.誤り。
B は肺胞プラトーの途中の点です。CO2 分圧は高いですが、まだ呼気が続いているため、呼気終末ではありません。

3.正しい。
C は肺胞プラトーの最後で、吸気に切り替わって CO2 分圧が急低下する直前の点です。ここが呼気終末であり、この時点の CO2 分圧が PETCO2 です。

4.誤り。
D は CO2 分圧が急に低下した後の点です。吸気によって CO2 が洗い流されている途中またはその直後に相当するため、呼気終末ではありません。

5.誤り。
E は CO2 分圧がほぼ 0 の基線上の点です。吸気相または次の呼気が始まる前の低 CO2 部分であり、呼気終末ではありません。

覚えるポイント

  • 呼気終末は、呼気が終わる直前の点です。
  • カプノグラムでは、肺胞プラトーの最後を選びます。
  • PETCO2 は、呼気終末の CO2 分圧です。
  • 波形では、高い CO2 分圧から急に下がる直前が呼気終末です。
  • 人工呼吸器管理では、PETCO2 の数値とカプノグラム波形の両方を確認します。

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