39AM28|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
病理・臨床医学循環器疾患心筋梗塞・心房細動・大動脈解離・低血圧/血栓塞栓
標準 12 誘導心電図計測で右手と左手の誘導電極を誤って逆に装着した。 正しいのはどれか。 a.Ⅰ誘導とⅢ誘導の波形が入れ替わる。 b.Ⅱ誘導の波形は反転する。 c.aVF の波形は変化しない。 d.aVR と aVL の波形が入れ替わる。 e.V₁ の波形は反転する。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、標準 12 誘導心電図の電極付け間違いが問われています。
右手電極と左手電極を逆に装着した場合、肢誘導の波形がどのように変化するかを理解することが重要です。
解説
標準肢誘導は、右手、左手、左足の電位差から作られます。
代表的な関係は次の通りです。
- Ⅰ誘導:左手 − 右手
- Ⅱ誘導:左足 − 右手
- Ⅲ誘導:左足 − 左手
- aVR:右手方向を見る誘導
- aVL:左手方向を見る誘導
- aVF:左足方向を見る誘導
右手と左手の電極を逆にすると、右手と左手に関係する誘導が変化します。
このときの主な変化は次の通りです。
- Ⅰ誘導は反転する
- Ⅱ誘導とⅢ誘導は入れ替わる
- aVR と aVL は入れ替わる
- aVF は変化しない
- 胸部誘導 V₁ は大きくは反転しない
小項目の正誤は次の通りです。
- a.誤り。Ⅰ誘導とⅢ誘導が入れ替わるのではありません。Ⅱ誘導とⅢ誘導が入れ替わります。
- b.誤り。Ⅱ誘導は反転ではなく、Ⅲ誘導に相当する波形になります。
- c.正しい。aVF は左足方向の誘導であり、右手と左手を入れ替えても基準の平均が変わらないため、波形は変化しません。
- d.正しい。aVR と aVL は右手方向と左手方向を見る誘導なので、右手と左手を入れ替えると波形が入れ替わります。
- e.誤り。V₁ は胸部誘導であり、右手と左手の肢電極を入れ替えても単純に反転するわけではありません。
したがって、正しい小項目は c、d です。
ひっかけポイント
右手・左手の入れ替えでは「Ⅰ誘導が反転」「Ⅱ誘導とⅢ誘導が入れ替わる」「aVR と aVL が入れ替わる」「aVF は変化しない」と整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。Ⅰ誘導とⅢ誘導が入れ替わるわけではなく、Ⅱ誘導も反転ではありません。
2.誤り。
選択肢2にはeが含まれます。V₁ は胸部誘導であり、右手と左手の電極を入れ替えても反転するとはいえません。
3.誤り。
選択肢3にはbが含まれます。Ⅱ誘導は反転ではなく、Ⅲ誘導に相当する波形になります。
4.正しい。
選択肢4は c、d の組合せです。aVF は変化せず、aVR と aVL は入れ替わります。
5.誤り。
選択肢5にはeが含まれます。V₁ の波形は反転しません。
覚えるポイント
- 右手と左手を逆にすると、Ⅰ誘導は反転します。
- Ⅱ誘導とⅢ誘導は入れ替わります。
- aVR と aVL は入れ替わります。
- aVF は変化しません。
- 胸部誘導 V₁ は右手・左手の入れ替えで単純に反転しません。