39AM15|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能呼吸循環生理肺拡散能・CO₂運搬・血圧/脈圧・冠循環
心房細動患者に抗凝固療法を行う目的はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、心房細動と血栓塞栓症の関係が問われています。
心房細動では心房内、特に左心耳に血栓が形成されやすくなります。その血栓が脳血管へ飛ぶと、脳塞栓症を起こします。
解説
心房細動では、心房が規則正しく収縮せず、細かく震えるように興奮します。
その結果、心房内の血液がうっ滞しやすくなり、血栓が形成されます。特に左心耳は血栓ができやすい部位です。
形成された血栓が左心系から大動脈へ流れ、脳動脈に詰まると心原性脳塞栓症を起こします。
そのため、心房細動患者では、脳塞栓症予防を目的として抗凝固療法を行います。
臨床工学技士としての注意点
心房細動患者では、透析、手術、カテーテル治療、補助循環などの場面でも抗凝固薬の有無や出血リスクを意識する必要があります。
選択肢の確認
1.正しい。
心房細動では左心房内に血栓が形成されやすく、脳塞栓症の原因になります。抗凝固療法の主目的は脳塞栓症の予防です。
2.誤り。
肺塞栓症は主に深部静脈血栓が肺動脈に飛ぶことで起こります。心房細動に対する抗凝固療法の主目的としては、脳塞栓症予防が重要です。
3.誤り。
抗凝固療法は血栓形成を抑える治療であり、不整脈性失神を直接予防する治療ではありません。
4.誤り。
深部静脈血栓症の予防に抗凝固療法が用いられることはありますが、心房細動患者に抗凝固療法を行う主目的は脳塞栓症の予防です。
5.誤り。
アテローム血栓性脳梗塞は、動脈硬化性病変を背景とする血栓形成が主な機序です。心房細動で問題となるのは心原性脳塞栓症です。
覚えるポイント
- 心房細動では左心房、特に左心耳に血栓ができやすいです。
- 心房細動の抗凝固療法は脳塞栓症予防が目的です。
- 心房細動による脳梗塞は心原性脳塞栓症です。
- 肺塞栓症や深部静脈血栓症とは機序を区別します。