39AM19|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
病理・臨床医学腎・消化器・血液疾患腎不全・透析原疾患・肝炎/肝硬変・貧血
急性腎前性腎障害の原因となるのはどれか。 a.出 血 b.熱 傷 c.造影剤投与 d.前立腺肥大 e.尿管結石
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、急性腎障害、AKIの分類が問われています。
急性腎障害は、原因部位によって次の3つに分けて考えます。
- 腎前性
- 腎性
- 腎後性
解説
腎前性腎障害は、腎臓そのものが最初から障害されるのではなく、腎血流量が低下することで起こります。
代表的な原因は次の通りです。
- 出血
- 脱水
- 熱傷
- ショック
- 心不全
- 重症感染症による循環不全
小項目の正誤は次の通りです。
- a.正しい。出血により循環血液量が減少し、腎血流が低下します。
- b.正しい。熱傷では体液喪失により循環血液量が低下し、腎前性腎障害の原因になります。
- c.誤り。造影剤投与は腎実質障害を起こすことがあり、腎性腎障害として考えます。
- d.誤り。前立腺肥大は尿路閉塞を起こし、腎後性腎障害の原因になります。
- e.誤り。尿管結石は尿路閉塞を起こし、腎後性腎障害の原因になります。
したがって、腎前性腎障害の原因は a、b です。
ひっかけポイント
急性腎障害は「腎血流低下」「腎実質障害」「尿路閉塞」に分けて考えると整理しやすくなります。
選択肢の確認
1.正しい。
選択肢1は a、b の組合せです。出血と熱傷はいずれも循環血液量の低下を通じて腎前性腎障害を起こします。
2.誤り。
選択肢2にはeが含まれます。尿管結石は尿路閉塞による腎後性腎障害の原因です。
3.誤り。
選択肢3にはcが含まれます。造影剤投与は腎実質障害による腎性腎障害として考えます。
4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。造影剤投与は腎性、前立腺肥大は腎後性の原因です。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。前立腺肥大と尿管結石はいずれも尿路閉塞による腎後性腎障害の原因です。
覚えるポイント
- 腎前性腎障害は腎血流低下で起こります。
- 出血、脱水、熱傷、ショックは腎前性の代表です。
- 造影剤腎症は腎性腎障害として考えます。
- 前立腺肥大や尿管結石は腎後性腎障害です。
- AKI は「腎前性、腎性、腎後性」に分けて整理します。