39AM9|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能解剖生理筋・神経・泌尿器・消化器・内分泌
ある物質 A の血漿中濃度が 30 mg/dL、1 分間の尿中排泄量が 11 mg であった。糸球体濾過量が 120 mL/min のとき、物質 A は濾過されたうちのおよそ何%が排泄されているか。 ただし、物質 A は血中で代謝を受けず糸球体で自由に濾過されるものとする。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、糸球体で濾過された量と尿中排泄量から、濾過量のうち何%が排泄されたかを計算します。
ポイントは、血漿中濃度の単位を dL から mL に直すことです。
解説
まず、糸球体で濾過された物質 A の量を求めます。
計算の流れ
血漿中濃度は次の通りです。
- 30 mg/dL = 30 mg / 100 mL
- 30 mg/dL = 0.30 mg/mL
糸球体濾過量は 120 mL/min です。
したがって、1分間に濾過される物質 A の量は、
- 濾過量 = 血漿中濃度 × 糸球体濾過量
- 濾過量 = 0.30 mg/mL × 120 mL/min
- 濾過量 = 36 mg/min
尿中排泄量は 11 mg/min です。
濾過されたうち排泄された割合は、
- 排泄割合 = 11 / 36 × 100
- 排泄割合 ≒ 30.6%
最も近い選択肢は 30%です。
ひっかけポイント
mg/dL のまま GFR の mL/min と掛けないようにします。dL を mL に直してから計算します。
選択肢の確認
1.誤り。
10%では、濾過量36 mg/minに対して排泄量が約3.6 mg/minとなり、問題文の11 mg/minと合いません。
2.正しい。
濾過量は36 mg/minで、尿中排泄量は11 mg/minです。11 / 36 × 100 ≒ 30.6%となるため、約30%が適切です。
3.誤り。
50%では、排泄量は18 mg/min程度になります。実際の排泄量11 mg/minより大きくなります。
4.誤り。
70%では、排泄量は25 mg/min程度になります。実際の排泄量より大きすぎます。
5.誤り。
90%では、排泄量は32 mg/min程度になります。実際の排泄量11 mg/minとは大きく異なります。
覚えるポイント
- 濾過量 = 血漿中濃度 × GFR
- 30 mg/dL = 0.30 mg/mL
- 排泄割合 = 尿中排泄量 / 濾過量 × 100
- 腎機能の計算では、単位変換を最初に確認します。