38PM44|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
医用テレメータの電波受信について正しいのはどれか。 a.隣接チャネルの使用は受信障害の原因になる。 b.近隣病院の医用テレメータとの混信がありうる。 c.携帯電話の電波は医用テレメータの受信に影響を及ぼす。 d.受信範囲を広げるには送信機の出力を上げる。 e.受信アンテナシステムにはブースタを設置する。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、医用テレメータの電波受信障害と、病院内での電波管理が問われています。
小項目の正誤は次のように整理します。
- a:正しい
- b:正しい
- c:誤り
- d:誤り
- e:正しい
したがって、a、b、eを含む選択肢2が正答です。
解説
医用テレメータは、患者に装着した送信機から心電図などの生体情報を無線で送信し、ナースステーションなどで受信・監視する装置です。
無線を使うため、チャネル管理と受信環境の整備が重要です。隣接チャネルを近い場所で使用すると、受信障害や混信の原因になります。また、近隣病院で同じ、または近いチャネルの医用テレメータを使用している場合、建物の位置や電波環境によって混信が起こる可能性があります。
携帯電話の電波は、一般に医用テレメータの受信周波数とは異なります。医療機器への電磁干渉として注意が必要な場面はありますが、この設問でいう医用テレメータの電波受信障害の主因としては扱いません。
受信範囲を広げるには、患者送信機の出力を勝手に上げるのではなく、受信アンテナの配置、アンテナシステム、分配器、同軸ケーブル、ブースタなどを適切に整備します。送信機の出力は規格や運用上の制限があり、単純に上げるものではありません。
ひっかけポイント
医用テレメータの電波管理では、「送信機の出力を上げる」ではなく、受信アンテナシステムを整備すると考えます。
ME機器管理での注意点
医用テレメータでは、チャネル管理、ゾーン管理、アンテナ配置、電池残量、電極外れ、受信不良、アラーム設定を確認します。受信障害は患者監視の遅れにつながるため、定期的な電波環境確認が重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、b、cの組合せです。aとbは正しいですが、cが誤りです。携帯電話の電波は、医用テレメータ受信障害の主因としては扱いません。
2.正しい。
選択肢2はa、b、eの組合せです。隣接チャネルは受信障害の原因となり、近隣病院との混信もありえます。また、受信アンテナシステムにはブースタを設置することがあります。
3.誤り。
選択肢3はa、d、eの組合せです。aとeは正しいですが、dが誤りです。受信範囲を広げるために送信機の出力を上げるわけではありません。
4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。bは正しいですが、cとdが誤りです。
5.誤り。
選択肢5はc、d、eの組合せです。eは正しいですが、cとdが誤りです。
覚えるポイント
- 医用テレメータではチャネル管理が重要です。
- 隣接チャネルの使用は受信障害の原因になります。
- 近隣病院との混信が起こることがあります。
- 受信範囲の改善は、送信機出力ではなくアンテナシステムで考えます。
- ブースタは受信アンテナシステムで用いられます。