38PM29|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
インピーダンス式呼吸モニタについて誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、インピーダンス式呼吸モニタの測定原理が問われています。
インピーダンス式呼吸モニタは、胸郭の動きに伴う電気インピーダンス変化を利用して呼吸を検出します。直流電圧を印加するわけではありません。
解説
インピーダンス式呼吸モニタでは、胸部に装着した電極間に微小な高周波交流電流を流し、呼吸による胸郭の拡張・収縮に伴うインピーダンス変化を検出します。
吸気時には胸郭が広がり、肺内の空気量も増えるため、胸郭内の電気的性質が変化します。この変化を呼吸波形として記録します。
心電図モニタと同じ電極を兼用できることが多く、簡便に呼吸数を監視できます。ただし、電極位置、体動、電極接触不良、心拍動、患者の動きなどの影響を受けやすい点に注意が必要です。
直流を体表電極間に印加すると、分極や電気化学反応、皮膚刺激などの問題が生じやすいため、生体計測では目的に応じた微小交流を用いるのが基本です。
生体計測でのポイント
インピーダンス式呼吸モニタは便利ですが、換気量を正確に測る装置ではありません。呼吸数監視とアーチファクト確認が重要です。
選択肢の確認
1.記述としては正しい。
心電図モニタの電極を兼用して、呼吸インピーダンスを測定できることがあります。
2.記述としては正しい。
胸郭の広がりに由来するインピーダンス変化を呼吸波形として記録します。
3.正答。記述としては誤り。
胸壁表面の電極間に直流電圧を印加するのではなく、微小な交流電流を用いてインピーダンス変化を測定します。
4.記述としては正しい。
電極の貼付位置により、測定されるインピーダンス変化の大きさや波形が影響を受けます。
5.記述としては正しい。
体動はインピーダンス変化として検出されるため、呼吸波形のアーチファクトになります。
覚えるポイント
- インピーダンス式呼吸モニタは胸郭のインピーダンス変化を利用します。
- 心電図電極を兼用できることがあります。
- 使用するのは直流ではなく、微小な交流です。
- 電極位置や接触状態の影響を受けます。
- 体動はアーチファクトの原因になります。