38PM28第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

人体の構造と機能呼吸循環生理肺拡散能・CO₂運搬・血圧/脈圧・冠循環

心拍出量の測定について誤っているのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、心拍出量測定法の原理と使用する器具が問われています。

心拍出量の測定法には、Fick法、色素希釈法、熱希釈法、動脈圧波形解析法などがあります。それぞれ「何を利用して測定するか」を整理します。

解説

心拍出量は、1分間に心臓から拍出される血液量です。循環管理、集中治療、手術中管理、補助循環管理などで重要な指標です。

Fick法では、酸素消費量と動静脈血酸素含有較差から心拍出量を求めます。

色素希釈法では、インドシアニングリーンなどの指示薬を血中に注入し、濃度変化から心拍出量を求めます。

熱希釈法では、冷却した生理食塩液などを右房付近へ注入し、肺動脈で温度変化を測定します。Swan-Ganzカテーテル、つまりサーモダイリューションカテーテルが関係します。連続心拍出量測定にも熱希釈法を応用した方法があります。

一方、動脈圧波形解析法は、動脈圧波形から一回拍出量や心拍出量を推定する方法です。方法によって校正に熱希釈法を使うものはありますが、動脈圧波形解析法そのものを「サーモダイリューションカテーテルを用いる」とするのは不適切です。

ひっかけポイント
「熱希釈法」と「動脈圧波形解析法」を混同しないことが重要です。サーモダイリューションカテーテルは熱希釈法で中心的に使います。

選択肢の確認

1.記述としては正しい。
Fick法では、酸素消費量と動静脈血酸素含有較差を利用して心拍出量を求めます。

2.記述としては正しい。
色素希釈法では、指示薬としてインドシアニングリーンを用います。

3.記述としては正しい。
単回の熱希釈法では、冷却した指示薬を右房付近へ注入し、温度変化から心拍出量を求めます。

4.記述としては正しい。
熱希釈法を応用して、連続心拍出量を測定することができます。

5.正答。記述としては誤り。
動脈圧波形解析法は動脈圧波形を解析して心拍出量を推定する方法です。サーモダイリューションカテーテルを用いる方法は熱希釈法です。

覚えるポイント

  • Fick法:酸素消費量と動静脈血酸素含有較差を利用します。
  • 色素希釈法:インドシアニングリーンなどを用います。
  • 熱希釈法:冷却指示薬と温度変化を利用します。
  • サーモダイリューションカテーテルは熱希釈法で使います。
  • 動脈圧波形解析法は動脈圧波形から心拍出量を推定します。

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