37PM16第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

病理・臨床医学内分泌・代謝疾患甲状腺・副腎・糖尿病・低血糖・体温調節

低血糖について正しいのはどれか。 a.糖尿病治療薬の副作用で起こる。 b.徐脈を起こしやすい。 c.顔面紅潮が特徴的である。 d.ショ糖を飲ませて治療する。 e.グルカゴンの点鼻薬を治療に使用できる。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、低血糖の原因、症状、治療が問われています。

正しい小項目は、aとeです。

  • a.糖尿病治療薬の副作用で起こる。
  • e.グルカゴンの点鼻薬を治療に使用できる。

解説

低血糖は、血糖値が低下し、交感神経症状や中枢神経症状を起こす状態です。

糖尿病治療中では、インスリン、スルホニル尿素薬などの作用が強すぎる場合、食事量が少ない場合、運動量が多い場合などに低血糖が起こります。

低血糖でみられる症状には、次のようなものがあります。

  • 冷汗
  • 動悸
  • 手指振戦
  • 空腹感
  • 不安感
  • 顔面蒼白
  • 意識障害
  • けいれん

交感神経が興奮するため、徐脈よりも頻脈をきたしやすくなります。また、顔面紅潮よりも顔面蒼白、冷汗が典型的です。

治療では、意識があり経口摂取できる場合はブドウ糖を投与します。特にα-グルコシダーゼ阻害薬を服用している患者では、ショ糖では分解・吸収が遅れるため、ブドウ糖が必要です。

重症低血糖や経口摂取が困難な場合には、グルカゴン製剤が使われます。グルカゴン点鼻薬も低血糖治療に使用できます。

臨床工学技士としての注意点
透析中や検査・処置中に意識レベル低下、冷汗、振戦、動悸がみられたら、低血糖も鑑別に入れます。糖尿病治療薬、食事摂取、血糖測定、緊急対応を確認します。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1はa、bの組合せです。aは正しいですが、bが誤りです。低血糖では交感神経症状により徐脈ではなく頻脈を起こしやすくなります。

2.正しい。
選択肢2はa、eの組合せです。低血糖は糖尿病治療薬の副作用で起こることがあり、グルカゴン点鼻薬も治療に使用できます。

3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。どちらも不適切です。低血糖では徐脈より頻脈、顔面紅潮より冷汗や顔面蒼白が典型的です。

4.誤り。
選択肢4はc、dの組合せです。cは不適切です。dも低血糖治療としてはブドウ糖を基本に考えるため不適切です。特にα-グルコシダーゼ阻害薬使用時はショ糖ではなくブドウ糖が必要です。

5.誤り。
選択肢5はd、eの組合せです。eは正しいですが、dが不適切です。治療ではショ糖よりもブドウ糖を優先して考えます。

覚えるポイント

  • 低血糖は、糖尿病治療薬の副作用で起こることがあります。
  • 低血糖では、冷汗、動悸、振戦、空腹感、意識障害が重要です。
  • 徐脈ではなく、頻脈を起こしやすいです。
  • 経口摂取可能なら、基本はブドウ糖です。
  • グルカゴン点鼻薬は低血糖治療に使用できます。

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