37AM43|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
医療機器の安全管理業務とその評価との組合せで誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、医療機器安全管理業務と、その業務をどのように評価するかが問われています。
医療機器管理では、機器の性能だけでなく、導入、教育、保守、更新、廃棄までを一連のライフサイクルとして考えます。
解説
医療機器の安全管理では、各業務に応じた評価方法を選ぶ必要があります。
たとえば、機種選定では、購入価格だけでなく、保守費用、消耗品費、耐用年数、稼働見込みなどを含めた経済的な評価が重要です。
受け入れ試験では、導入した機器が臨床使用に耐えられるか、必要な性能や安全性を満たしているかを確認します。
保守点検では、故障率、点検結果、稼働率などから、機器が安定して使えているかを評価します。
廃棄や更新の判断では、故障頻度、修理費、部品供給、使用年数、信頼性指標などが関係します。MTBFは平均故障間隔を表す信頼性指標であり、更新・廃棄判断の材料になります。
一方、教育・訓練は、使用者が安全に機器を扱えるようにするための業務です。評価すべき内容は、受講状況、理解度、操作手技、インシデントの減少、使用者の習熟度などです。
ベンチテストは機器の性能試験や動作確認に用いる評価であり、教育・訓練そのものの評価としては不適切です。
ME機器管理での注意点
医療機器管理では、「何を評価したいのか」を先に考えます。機器性能の評価なのか、使用者教育の評価なのか、運用実績の評価なのかを分けることが重要です。
選択肢の確認
1.記述としては正しい。
機種選定では、機能や安全性だけでなく、購入費、保守費、消耗品費、耐用年数などを含めた経済的な評価が必要です。
2.記述としては正しい。
受け入れ試験では、導入した機器が臨床使用に適した状態であるかを確認します。臨床的な使用目的に合うかを評価することは重要です。
3.正答。記述としては誤り。
教育・訓練の評価にベンチテストを用いる組合せは不適切です。ベンチテストは機器の性能や動作を評価する方法であり、使用者教育の理解度や習熟度を直接評価するものではありません。
4.記述としては正しい。
保守点検の評価では、機器の稼働率や故障状況、点検結果などを用いて運用状態を把握します。
5.記述としては正しい。
廃棄や更新の判断では、MTBFなどの信頼性指標、故障頻度、修理費、部品供給状況などを参考にします。
覚えるポイント
- 医療機器管理は、選定、導入、教育、保守、廃棄までを含みます。
- 機種選定では経済的評価が重要です。
- ベンチテストは、主に機器性能の評価に用います。
- 教育・訓練は、受講状況、理解度、操作習熟度、インシデント減少などで評価します。
- MTBFは平均故障間隔であり、信頼性評価や更新判断に関係します。