37AM40|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
JIS T 0601-1 で規定する電気的な単一故障状態でないのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、JIS T 0601-1で扱う電気的な単一故障状態が問われています。
単一故障状態とは、安全を確保するための保護手段や部品のうち、1つが故障した状態を想定する考え方です。
解説
医用電気機器では、正常状態だけでなく、1つの故障が起きても患者や操作者が危険にさらされないように設計・評価されます。これが単一故障状態の考え方です。
電気的な単一故障状態としては、代表的に次のようなものがあります。
- 絶縁のいずれか1つの短絡
- 電源導線のいずれか1本の断線
- 沿面距離または空間距離のいずれか1つの短絡
- 保護接地線または機器内部の保護接地接続の開路
これらは、漏れ電流の増加、感電、保護接地の喪失などに直結するため、ME機器の安全試験で重要です。
一方、モータ用コンデンサの短絡は、この設問で問われているJIS T 0601-1の電気的な単一故障状態としては扱われません。したがって、選択肢1が「単一故障状態でないもの」として正答です。
ひっかけポイント
「部品が故障する」という一般論ではなく、JIS T 0601-1で規定される単一故障状態かどうかを確認します。すべての部品故障が、ここでいう単一故障状態として列挙されるわけではありません。
選択肢の確認
1.正答。単一故障状態ではありません。
モータ用コンデンサの短絡は、JIS T 0601-1で規定する電気的な単一故障状態として選ぶものではありません。
2.単一故障状態に該当します。
絶縁のいずれか一つの短絡は、保護手段が失われる状態であり、電撃防止の評価に関係します。
3.単一故障状態に該当します。
電源導線のいずれか1本の断線は、単一故障状態として想定されます。電源供給や保護機能への影響を評価します。
4.単一故障状態に該当します。
沿面距離または空間距離のいずれか一つの短絡は、絶縁距離が保てない状態として扱われます。
5.単一故障状態に該当します。
保護接地線またはME機器内部の保護接地接続の開路は、クラスI機器の安全性に大きく関係します。接地漏れ電流や接触電流の評価で重要です。
覚えるポイント
- 単一故障状態は、1つの保護手段が故障した状態を想定します。
- 絶縁短絡、電源導線断線、沿面距離・空間距離の短絡は重要です。
- 保護接地線の開路は、クラスI機器で特に重要です。
- 漏れ電流試験では、正常状態か単一故障状態かを必ず確認します。
- すべての部品故障がJIS上の単一故障状態として扱われるわけではありません。