37AM27|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
小電力医用テレメータについて誤っているのはどれか。 a.送信機のアンテナが長いほど送信効率がよい。 b.使用する周波数帯は各メーカ共通である。 c.混信対策としてゾーン配置が用いられる。 d.受信感度不足にはブースタが用いられる。 e.送信出力は 50 mW 程度である。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、小電力医用テレメータの基本特性と混信対策が問われています。
誤っている小項目は、aとeです。
- a.アンテナは長ければよいわけではありません。
- e.送信出力は50 mW程度ではなく、非常に小さい出力で運用されます。
解説
小電力医用テレメータは、心電図などの生体情報を患者に装着した送信機から無線で送る装置です。病棟での連続モニタリングに使用されます。
医用テレメータでは、混信や受信不良が患者監視の遅れにつながるため、チャンネル管理、ゾーン配置、アンテナ設備、受信状態の確認が重要です。
小項目を確認すると、次のようになります。
- a.送信機のアンテナが長いほど送信効率がよい:誤りです。アンテナ効率は波長や設計との関係で決まり、単純に長いほどよいわけではありません。
- b.使用する周波数帯は各メーカ共通である:正しい記述です。医用テレメータは決められた周波数帯やチャンネルを使用します。
- c.混信対策としてゾーン配置が用いられる:正しい記述です。同じチャンネルや近いチャンネルが干渉しないよう、病棟やエリアごとに配置を管理します。
- d.受信感度不足にはブースタが用いられる:正しい記述です。受信系の信号レベル不足を補う目的で用いられます。
- e.送信出力は50 mW程度である:誤りです。小電力医用テレメータは非常に小さい送信出力で運用され、50 mW程度という表現は不適切です。
したがって、a、eを含む選択肢2が正答です。
ME機器管理での注意点
医用テレメータでは、電池残量、送信機装着状態、電極外れ、チャンネル設定、受信状態、アンテナ設備、混信の有無を確認します。無線が届かない状態は、モニタリングできていない状態につながります。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、bの組合せです。aは誤りですが、bは正しい記述です。使用する周波数帯は規格や制度に基づいて共通に管理されます。
2.正答。誤っている小項目の組合せです。
選択肢2はa、eの組合せです。アンテナは単純に長いほど送信効率がよいわけではなく、送信出力も50 mW程度ではありません。
3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。bとcはいずれも正しい記述です。周波数帯は共通に管理され、混信対策としてゾーン配置が用いられます。
4.誤り。
選択肢4はc、dの組合せです。cとdはいずれも正しい記述です。混信対策にはゾーン配置が有用であり、受信感度不足にはブースタが用いられることがあります。
5.誤り。
選択肢5はd、eの組合せです。eは誤りですが、dは正しい記述です。受信感度不足への対応としてブースタが使われることがあります。
覚えるポイント
- 小電力医用テレメータは、患者監視に用いる無線式生体情報伝送装置です。
- アンテナは長ければよいわけではなく、波長や設計に合ったものが必要です。
- 混信対策にはチャンネル管理とゾーン配置が重要です。
- 受信感度不足には、アンテナ設備やブースタの確認が必要です。
- 送信出力は非常に小さく、50 mW程度という表現は不適切です。